”Paranoia”と言う原題、こりゃもうそのまま”パラノイア”でも判ると思うが何と邦題は”パワー・ゲーム”に、、確かに配役を見るとハリソン・フォード、ゲイリー・オールドマン、リチャード・ドレイファスと往年のスターたちそれに若手のアンバー・ハードにリーアム・ヘムズワース(最後まで兄ちゃんのクリスと勘違いしてた)と何処から見ても”パワー・ゲーム”と言う邦題に相応しい配役陣なんだが、結果はTKOでタイトル負けしちまった。
大手有望なIT企業「ワイアット社」に勤める27歳になるアダム(L・ヘムズワース)は、野心家だがなかなか結果を出せずにいた。ある日、社内プレゼンで重役の連中の前に立ったアダムとその仲間は企画立案に失敗、腹いせに会社の経費を私的流用し1万ドル以上もクラブで浪費してしまう。
これがCEOであるワイアット(G・オールドマン)に発覚してしまい全員クビを宣告されるがワイアットは彼に猶予を与え極秘である命令を下す。それはワイアットの長年のライバルであるゴダード(H・フォード)がCEOを務める巨大IT企業「アイコン社」に潜入し、新製品の情報を盗み出せというものだった。
ワイアットに弱みを握られてしまったアダムは断ることもできず、「アイコン社」に社員として潜入することになる。そこでアダムは幹部職員のエマ(A・ハード)と親密な仲になり、次第にゴダードからも信頼を勝ち得ていくのだった。今までとは打って変わった生活に酔いしれるアダムだったが、彼を待っていたのはワイアットとゴダード、二人の経営者の恐るべき本性だ、、とはウィキに書いてある事なんだが途中図らずも寝落ちしてしまい気が付いた時はもう二人のCEOの本質に迫っていた。
どうも見ていて最後まで実社会でライバル同士だったIT企業の二人に映画が重なってしまった。別にドキュメンタリーでもなきゃ真実に基づいて、、等とも注釈は出なかったのだがやっぱり”リンゴ”と”窓辺”が頭から消えなかった。それにしても構想は良いし実にタイムリーな話題なのだが緊迫感もないしリーアムもへたっぴだし、これだけの配役を揃えて誠に勿体ない出来だった。出演した皆さんも後悔しているんじゃなかろうか?