これまでこの札幌で食べたピザ、、初のデリバリーは惨敗だった。それから何度となく機会があれば挑戦しているがホテルレストランのブッフェに並んだものはちっこっくて冷めてて具が少なく何れもボツだった。
一か月ほど前に連れて行って貰ったお店はこじんまりした店舗でカウンター6席、テーブル席が3つ、焼き職人がサービスまで対応する”一人店舗”でメニューもアンチョビとマルガリータの二種類っきゃなかった、、でもクラストが薄く味はバツグンで堂々ランキングトップに躍り出ていた。
そして昨日のランチ、思わず膝を叩くようなピザにやっと巡り合えた。
写真にすると余り美味そうに見えないなぁ~、、でも焼き立てホカホカでこのカプリチョーザと言うピザは一気にランキングトップへ進出して来た。乗っている具はキノコ、トマト、オリーブ、サラミ等だがクラストの焼き具合が微妙で実にトマトソースが美味いのだ。Sサイズが26cmくらいだがランチのセット(サラダ&コーヒー)で1600円とちょっと高め、毎日のランチって訳には行かないが晩飯にワインを傾けながらシェアーするには最適かも?
ジイさんには26cmでも8切れはちょっと多かったし他の料理も楽しみたかった。
そして帰りにレジで会計をしていると、、隣の大理石調理台で職人&店長が新入り君にピザたまのこね方を伝授していた。丸い固まったピザたまを腰に力を入れて両手でこね、徐々に伸ばして丸く整えて行くのだが、、。
それを見て、よせば良いのにこのジイさん、つい声を掛けちまった、。”店長もそのピザ塊を伸ばしながら上に放り上げて指で広げて行くんですか??”、、それに応えて店長、”ハイ、やりますよ”って言いつつあれよあれよと言う間に広く伸ばして指先で起用に扱い上空へ、、見事に天井に届くすれすれまで飛ばし60cmくらいの大きなピザの下地が出来て行く。それを見ていた新入り君、もうすっかり目が点に、恐らく初めてこの師匠店長の”匠の技”を見たんだろう、。
そして最後のひと投げ、ところが手元に戻って来た途端真ん中からビリビリっと破けてしまった。ありゃ~、、これじゃもう修復が出来ない??っと思いきやその店長、おもむろに隣にあったゴミ缶へ丸めてポイっと投げ捨てちまったじゃないか。
こっちは何か見てはいけないものを見たようで息を飲んでいると、”ああ、ご心配なく。このピザたまは練習用のモノで実際にお店で出している訳じゃないのです。”
良かったよ、これがお店で出しているものだったら損害もんじゃ、”でも又、最初っから丸めれば出来るんじゃないの?”っと聞いてみるともう此処までビリビリになると駄目らしい、。隣に立っていた新米君も妙に納得したようで再度挑戦する決意をしたようだ。
そんなピザランチ風景でした。流行りのお店なんだろうが周りは若い人ばかり、外のデッキには”ペット連れ可”のサインもあるがもう寒いぜ、、後はサラリーマン風の連中だったがシニア世代は何処にも見当たらなかった、やっぱりこの値段なら和風でかつ丼か、、或いは寿司だって行けるし。