”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”勇気ある追跡”(69年) VS ”トゥルーグリッド”(10年)

気が付いたら又、西部劇を見ていた。今度のは”勇気ある追跡”、、う~ん、見事な邦題じゃないか?原題は”True Grit”と言って”真のやり抜く力”とでも言うか”根性”なんだがそれを69年にはこんな素晴らしい邦題に、そして10年にリメイクされた時はナンの苦労も知恵を絞る事もなくそのまま”トゥルーグリッド”に、、何となく情けないなぁ~。

主演の保安官、ルースターをジョン・ウェイン  ジェフ・ブリッジス

相棒のラビーフグレン・キャンベル  マット・デイモン

父親殺しの犯人探しを依頼するマティをキム・ダービー ヘイリー・スタインフェルド

父親殺しの張本人チェイニーをジェフ・コーリー  ジョッシュ・ブローリン

悪党仲間のネッドをロバート・デュバル  バリー・ペッパー

同悪党仲間のムーンをデニス・ホッパー  ドーナル・グリーソン

監督はヘンリー・ハサウェイ  コーエン兄弟

制作指揮はハル・B・ウォリス  スティーブン・スピルバーグ

こうやって69年度版と10年度版を対比すると古い方は将来を有望視された逸材が抜擢されており新しい方は監督の新解釈(微妙に違う)を取り入れそれなりの俳優さんが登用されている。面白いのはこの旧作ではジョン・ウェインが見事に主演男優賞に輝いたが新作のジェフ・ブリッジスはノミネートはされたものの残念ながら”キングス・スピーチ”のコリン・ファレルにさらわれてしまった。

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しかし旧作は2部門を制覇、新作は合計10部門にノミネートされているのでこりゃワタシがとやかく言う前に秀作である事は間違いない。

ストーリーは実に単純明快、父親を殺された14歳の少女、マーティが嫌がる保安官に犯人探しを依頼しそれも嫌がる保安官に今度は無理やり同行して荒野を遥々犯人探しに行くと、、と言うものだ。

新旧クライマックスの場面を遠く小山から撮るショットや決闘場面、そして各シークエンスはかなり意識してそうしたと思われる程に似ているのだが結末が微妙に違う、、それは終盤全てが終わりマティが父親の墓前にルースターを案内するシーン、そこで”貴男は私の隣に眠るのよ”っと身寄りのないルースターに諭すマーティ(これは命の恩人であるルースターに対する思いやり)。

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それが10年度版では今は現役を引退して町のワイルドショーに出演して糧を稼いでいるらしいルースターの所在がやっと分かりマーティが遥々訪ねて来る(これは映画の冒頭のシーンに戻る)のだが残念ながら三日前にルースターは息を引き取っている。そしてマーティは彼を埋葬しようとしていた町の友人に”私が引き取る”と強引に申し出て彼の収められている棺を列車に乗せ自分の故郷、何れ自分が入る事になっている墓地へ連れて帰るのだ。イヤ~、、このシーンは新旧両方ともかなり胸を締め付けられる名場面じゃなかったでしょうか??