”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”トゥルー・クライム”(99年)

この映画の原作は”True Crime”、アンドリュー・クラバンと言う米国のミステリー作家が95年に発表したものだが翻訳時(文庫出版時)の邦題は”真夜中の死線”だった。それに目を付けたクリント・イーストウッド氏がプロデューサーに名乗りをあげ、監督も主演も務めてしまった。

カタカナ化の邦題より翻訳時のタイトルの方が断然ミステリーらしく良かったと思うのだが、、20年も昔でもやはりカタカナ優先だったんだな、、。主演のイーストウッドはこの映画ではスティーブと言う評判の悪い、落ち目の新聞記者を演じている。華のニューヨーク新聞記者からサンフランシスコへ転属して来て実在するトリビューン社で日夜スクープを追っているのだが、、。

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大筋は、、ある夜、若い同僚のミシェルが交通事故で急死したため、翌日、スティーブはミシェルの仕事を引き継ぐことになった。それはその日死刑が執行されることになっている殺人犯フランク・ビーチャムの最後のインタビュー取材をすることだった。ビーチャムは6年前にコンビニの女性アルバイト店員を射殺した罪で死刑判決を受けていてその殺された女性は妊娠していた。ビーチャムは彼女に金を貸しており、その返済を巡ってトラブルになり、犯行に及んだものと見られていた。byウィキ

しかしそれからが本筋へ、インタビューに来たスティーブに向かって本人は”やってない、、やってない、オレは真犯人じゃないんだぁ~、、”と彼に懇願するのだ。最初は俄かに信じたくなかったスティーブだがどうもコイツの真に迫った告白は真実を告げているんじゃないのかぁ?っと胸騒ぎを覚え、夜中の12時に死刑が執行されると言うのに単独で調査を始めてしまう、。

そんな冤罪事件を扱ったもので残された半日で以前証言する為に裁判所で法廷に立った証人を再検証して行く。さあ時間との競争、果たして彼は本当にやってないのか?それに間に合うのか?もう最後の最後の瞬間まで息の抜けない”真相探し”となっている。

71年の初監督映画”恐怖のメロディ”以降、現在に至るまで既に30本を優に超える作品を監督し同じようにプロデューサー、そして主演としてもそれ以上に映画界に関与している。この映画も先日見た”スペース・カウボーイ”の前年に撮ったものだがまず見事に観客の要望に応えてくれている。個人的な評価としては☆☆☆+でも良いかな?