”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

オーストラリアの大災害

これは記憶にある限り残念な事に毎年毎年忘れた頃にやって来る災害だ。現在はオーストラリア南東部、ニューサウスウェールズ州の山火事、そしてつい先週はクイーンズランド州の水害と北も南もこれでもかと言う程に災害が襲って来るのだ。

初めてこの災害に接したのは1980年代の後半、クイーンズランド州のずっと北東部、グレートバリアリーフがある海域から陸に上がった亜熱帯地域、其処で集中豪雨にやられた。兎に角、雨がやまなくて風も強く台風と表現してもおかしくない状況だった。毎年夏の終わりに(2月以降)台風が上陸するシーズンになるのだがその年は開業したばかりのホテル、ゴルフ場、マリーナ、各種コンドミニアム(連日日本でも報道されているIR開発で建てられた案件、但しカジノはない)が大きな被害を被った。コンドミニアムの屋根は抜けるしゴルフ場は水没するしプールや池、小川は氾濫し宿泊客は立ち往生するわと大騒ぎを体験させられた。

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それからもこの地域では毎年のように台風に荒らされ甚大な被害が出ていた、、それが今回は地域はまったく違うが山火事で始まってそれが終息する事なく何か月も続いているのだ。すでに日本の国土の半分近くが消失しているようで先日の雨くらいじゃちっとも収まらないと聞いた。多くの地域に密集するユーカリの木、コアラの好物としても知られるが葉に油性分が多くそれを抽出し精製してエッセンシャルオイルとして商品化される程なのだ。それが近年の雨不足から夏場の38度とかの気温と風に葉っぱ同士が擦れて自然発火、燃えカスが飛び散り毎年手の付けられない燃え方をするのが常だ。

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広大な地域に住んでいる人間は少ない、人口密度が極端に少なく動物たちには天国なんだが現実にこんな災害に襲われると真っ先に被害を受けるのが彼ら小動物だちだ。カンガルーなども同様にかなり被害を受けており動物愛護協会が率先して彼らを保護し別の安全な土地へ移すべく必死の作業が続いている。

以下は配信されて来た最新ニュースの一部、、;

 

オーストラリアは森林の減少などから多くの動物の生息環境が悪化しており、WWF世界自然保護基金)の会長が政府に改善を求める手紙を昨年公開したばかり。そこに襲いかかった山火事で、絶滅危惧種の動物や昆虫を含めた生態系への影響が強く懸念されている。

 特にシドニーのあるニューサウスウェールズ州の火災が深刻で、同州だけで5億匹近い動物が死んだと推計。野生の固有種の宝庫として知られる観光名所カンガルー島は3分の1が焼失し、この島だけで2万5000頭のコアラが命を落とした。一部ではコアラ絶滅の可能性まで報道されている。

 

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年頭にはこんな状況だったのが収まるどころか南部ではもっと激しく燃えているようだ。遠くニュージーランドへも煙が漂っているらしいし更に遠く南米にもそろそろ到達しそうだとブリスベンのキャスターが報じていた、。

何せ30年もお世話になっていた国なので他人ごとではない。ブリスベン等は年間を通じて温暖だしそりゃもう気候的には地上の楽園、サイコーなんだが一旦こうして何かが起きるとそれだけ災害に弱いって事がかなりはっきり露見してしまう。ちょっとこの”はてな”で過去のブログ記事を検索してみたらやっぱり沢山書いていた、、中には”カモの襲来”とかなんてのもあったし管理人時代だけでも川の増水やら氾濫などは記憶に新しい、、どうかこの大災害も一刻も早く終息する事を願ってやまない、、