”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

オスカー叔父さんが遠くなった

”オールド・シネマ・パラダイス”と付けていながら映画とはかなり距離が開いている。今年のアカデミー賞に際しても過去にこんなに関心が薄れてしまったケースはないだろう、、確かに新作を見てないので興味が薄れているって事もあるがそれよりWOWOWにでも入ってない限りライブ放送では見れないって事が大きいかも知れない。

昨年はIMDb等でリアルな情報が入手出来たし関心もあったが今年はそれもない、辛うじてブラッド・ピット助演男優賞を受賞した”ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド”と主演男優賞に輝いたホアキン・フェニックスの”ジョーカー”は見ているがそれ以外は全滅だ。

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Youtubeで辛うじて松たか子が歌う場面に辿り着いたが僅かワンコーラス、、ロスの往復に20時間以上も掛けてこれだけってのはちょっとガッカリだった。それでも日本人がステージに立って歌ったんだからこりゃ快挙に違いない。


それと”オールド・シネマ・ファン”としては京マチ子が映し出されたのには感激した。これは恒例の企画でこれまで映画界に貢献した業界人に敬意を表するコーナーでつい先日103歳で亡くなったカーク・ダグラス、それにNBLのコービー・ブライアンと並びビートルズの名曲”イェスタディ”が流れる中で紹介された。昨年の5月に95歳で亡くなっているのだが40年代から松竹、大映で大活躍されていた。50年の黒澤明監督作品”羅生門”では各国の映画賞で主演女優賞を、、それからも60年代、70年代と映画界では大活躍されていた。

溝口健二衣笠貞之助、そして黒澤明監督と日本が世界へ誇る監督たちと夫々に日本を代表する古典作品に登場しているし海外の映画祭での活躍は実に素晴らしかった、、確か当時は”グランプリ女優”とかメディアから呼ばれていなかったかな??

 

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個人的には74年に演じた高須相子役、山崎豊子原作の”華麗なる一族”での万俵大介の愛人役はもう原作で書かれていた通りの”愛人振り”が忘れられない。古典映画への出演と言う意味でも大きな存在だったしハリウッドでもマーロン・ブランドグレン・フォードを向こうに回して”八月十五夜の茶屋”と言う沖縄を舞台にしたコメディタッチの映画にも出演されていた。

ありゃオスカー談義が気が付いたら京マチ子談義になっていた、、、まあそれだけオスカー叔父さんが遠くに行ってしまったって事の証明かも知れない。