”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”帰郷”(19年)

 

”帰郷”と言うタイトルは古くから洋画、邦画に何度となく使われている。一番印象深いのは勿論、ジャン・ギャバンに落ち着くのだが、、あっ、いけねぇ~、ありゃ1937年の”望郷”だった。

アメリカじゃ近年ネット配信業者や独立したテレビ局が独自に映画制作を手掛けている。愛するトム・セレックの”ジェッシー・ストーン”シリーズだってもう10本が制作されているがHallmark と言うチャンネルが担当しているしNetflixやビデオレンタル事業がメインだったBlockbusterも参入している。日本でも同じ状況だが今回拝見した”帰郷”は何と”時代劇専門チャンネル”が制作しているのだ。

原作は藤沢周平で確か短編小説に収録されていた逸話を今回主演に仲代達矢常盤貴子その他個性ある顔馴染みさんを配役して作られている。

 

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シネマトゥデイには、、;

宇之吉(仲代達矢)は信州・木曾福島の博打打ちだったが、親分の罪を被って江戸に潜伏した後、世話になった男を殺してその妻と出奔した過去があった。無宿渡世姿の旅人としておよそ30年ぶりに木曾福島を訪れた彼は、かつての兄貴分・九蔵(中村敦夫)の手下に追われる源太(緒形直人)という男と出会い、彼と昔の自分の姿を重ねる。やがて、飲み屋で会ったおくみ(常盤貴子)という女から、源太が彼女をめぐって九蔵ともめたことを知る。

っとなっているが流石に時代劇の第一人者、仲代達矢は光っている。齢86と書かれていたがあの眼光はそのままに”椿三十郎”、”用心棒”、”影武者”、”乱”、”切腹”と一連の時代劇の名作を思い起こす。

映画の背景、雰囲気は”許されざる者”、そして渡辺謙が演じた侍と重なる部分があるのだが独創的なカメラワークや音楽は素晴らしい、ドラマ”北の国から”シリーズなどの杉田成道が監督で仲代達矢とは”果し合い”(15年)以来との事だった。イヤ~、、実に久し振りの邦画だったが時代劇だって素晴らしいのだ。