この邦題にはヤラれた、、もし原題をそのままに”Momentum”(勢いとか弾み)”モメンタム”だなんてやってたら絶対に見てないと断言出来る。しかし古風だな、、恐らくシニア世代のおっちゃんでも邦題の名付け親メンバーに参加していたのか??”女スパイ”ならいざ知らず”女諜報員”だなんて言葉は今の若い人は思いつくまい。
映画はその通りのアレックスが大活躍するのだがその主人公がオルガ・キュレンコ、007シリーズでボンドガールに抜擢された女優さんがその後映画界で大躍進するのはレアなケースだと思うがこの彼女は”慰めの報酬”でダニエル・ボンドの相手役に出てから作品が目白押しだ。
出身はUSSRで16歳からフランスでモデル活動を、その後2005年にフランス映画にデビューし僅か3年後の08年にボンドガールに抜擢された。それからあれよあれよの大活躍でこの映画でも”女諜報員”として大活躍だ。アラフォーになってこの活躍振りは実にご立派だ、ひょっとするとロシアの大物がバックにいるんだろうか??
オルガを配役しないとプロデューサーの愛馬の首がベッドに転がるぞ、、だなんてやられたら誰でも言う事を聞くだろうなぁ~、、何となくあの”ゴッドファーザー”の名シーンを思い出しちまった。
アレックス(O・キュレンコ)は、かつての恋人フラーに誘われ、銀行強盗チームに加わる。計画は順調に進み首尾よくダイヤを盗んだが、メンバーと意見の不一致で撃ち合いに、思わずマスクを取り顔をさらすことになってしまう。そのメンバーを射殺したアレックスは、証拠品を爆破し、フラーと行動を共にする。
その晩、フラーは今回のヤマを依頼した大ボスと会うため、面会場所のホテルへ向かうが、何故かそのホテルに襲撃者が現れフラーは隠れるものの、プロの襲撃者に拉致され拷問を受ける。
襲撃者はダイヤと一緒に盗んだUSBメモリの所在を聞き出そうとする。フラーは拷問の末殺されるが、ベッドの下に隠れていたアレックスの名は口にしなかった。彼らはリーダーのワシントンはじめ、クリントン、ジェファーソンなどと、歴代大統領の名前などをコードネームに使用していた。アレックスは襲撃者たちの隙をついて逃げようとするが、銃撃戦の最中に姿を見られてしまう。
フラーを殺した連中は彼の妻子を狙っていることを知り、アレックスは自分を毛嫌いしているフラーの妻、ペニーの元へバイクで駆けつける。どうやら彼らには指令を出している黒幕がいる事が判るのだがそれはアメリカの上院議員らしい、、(最初は声だけの出演だったモーガン・フリーマン)。
更にアレックスは元CIA局員で凄腕”女諜報員”だったが6年前にある作戦失敗の責任を押し付けられ島流しの刑に処されていた事がやっと判る。そしてクライマックス君の登場、、殺人を意に介さない襲撃者たちから、フラーの妻子を守るため、アレックスはたった一人で立ち向かうのであります、。一部ウィキ、、
テンポが良く、プロットもしっかり練られていてテレビで見るにはこりゃ最適なスパイアクションでありました。最後の最後に大親分が何でそんなにUSBに固執するのかその理由がビックリ玉手箱だった、、上院議員がそんな事を企んで委員会??
襲撃犯の親分、ワシントンを演じているヤツがどうしてもちょっと前のメル・ギブソンみたいで悪ぶっててもちっとも本気に見えないのが残念賞だった、。でもまあオルガも撃ちまくって、跳ねて飛び回って、バイクやカーチェイスで大活躍、それに殴り合いも演じているので演技も何もなかった、、それが良かったのかな?
札幌には”外出お控え条例”が出ているのでそんな時はこんな映画に限る。やっぱりたかが邦題、されど邦題、原題をそのままカタカナにして”モメンタム”じゃダメでしょう、流石に配給元もそれだけは判っていたようだ。