”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”フライボーイズ”(06年)

この映画は完全にスルー、、と言うかその存在さえ知らなかった。原題は同じで”Flyboys”、実話を基にした戦争秘話だ。でも珍しいのは時代設定が1916年、ライト兄弟が飛行機を発明してから初めて空中戦に使われた事になる。

舞台はフランス、ドイツ軍が攻め入って来る田舎町で恐らく地上では”西部戦線異状なし”って頃だしまさしく今年の映画、”1917/命をかけた伝令”のスコフィールド上等兵が戦場を走っている頃だ、、。

その上空では、、;

砲弾が舞い、兵士達が塹壕でにらみ合う中、空でも激烈な空中戦が繰り広げられていた。自宅の農場の経営不振のため、主人公ローリングス(ジェームス・フランコ)は義勇飛行隊への参加を決意する。(背景としてはアメリカがまだ参戦を決めておらず志願者を募ってフランスへ送り込まれた新米パイロット)他にも家の名誉のために志願したジェンセン、祖国への恩を返したいという黒人ボクサーのスキナー、親に無理やり志願させられた絵描き志望のロウリー、アメリカから逃げるように志願してきたビーグル等、様々な事情を抱えて飛行隊へと志願した若者たちの物語だ。

初めは大半がフランス語さえ話せなかった彼らも、父親の様な上官セノール大尉(ジャン・レノ)のもとで一から飛行機の操縦を覚え、ラファイエット航空隊で苛酷な実戦を経験していく内に、大きく成長し、また友情を育んでいく。

隊のエースであるキャシディ中尉の冷徹な態度に反発を覚えるローリングスだが、仲間の死、地元女性ルシエンヌとの恋、(ジェニファー・デッカー)そしてドイツの撃墜王との交戦と対決を経て、徐々に彼とお互いを戦友として認めあう。

 

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隊の中でも人種差別的だったロウリーがスキナーと打ち解け、また経歴詐称からスパイ疑惑をかけられていたビーグルが犯罪歴を隠してやり直すそうとしていたことがわかって皆と和解するなど、彼らは仲間として団結していく。しかし戦闘と仲間を喪ったショックからジェンセンが飛行不能になり、撃墜されたビーグルが命と引き換えに片手を切断され、さらに戦闘に巻き込まれたルシエンヌが重傷を負うなど、戦争の影は色濃くローリングスに覆いかぶさっていく。そして遂にキャシディ中尉が敵の撃墜王「黒い鷹」に破れ、戦死してしまう。byウィキ

っと言うお話しだがこりゃなかなか、、出来が良い。空中戦も緊迫感満載だし最後に敵の撃墜王をやっつける場面などかなり斬新な手法だった。唯一のロマンスとしてローリングスにルシエンヌと言う恋人が出来る。これはまあ事実なんだからしょうがないが”戦争が終わったらパリ祭で逢おう”と約束するが実現しない、、それだけが心残りの映画でありました。