”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”アイスブレイカー 超巨大氷山崩落”(16年)

この邦題に飛びついたオレが悪かった、、でも珍しいロシア映画でこれまた珍しい彼方のデザスタームービーだった。80年代に実際に起きた遭難事件なんだが時代は旧ソヴィエト連邦ゴルバチョフ書記長が選出される間際だった。

連邦の砕氷船が氷の世界に閉じ込められてイッチもサッチモ行かなくなる。そこには巨大な氷山がそびえ立っており砕氷船が崩落して来た氷山の欠片で船体に被害を、、そして船に閉じ込められた船員70名の運命やいかに、、って話なんだが、どうも出だしからこの砕氷船はそんな所で何をしてたんだか、、上空を自国の航空機が低空で遭難している事が確認出来ても救助隊へ連絡は行かないしちゃんと字幕を追っていたにも関らず理解不能な個所が多かった。

優秀な船長さんもナンかへんてこな理由で更迭され新しくえらく厳格な船長がヘリで送り込まれてくる。この件とか船内に配備されている”監視役”なのか上層部へ直結しているような奴が理解出来ない進言をしたりとちょっとロシア国内の習慣とか常識が判ってないと面食らう場面が続出するのだ、。

前船長と新船長と船頭が二人もいるとロクな事にならないと言う典型で船は硬く阻まれた氷の海洋からは脱出出来ない、そのうち食料も無くなって来るし海水に転落する船員が出て来たり決まりの逸話が続く、。最後には船内クーデターまで勃発し前&新船長派に分かれ主導権の奪い合いにまで発展する、。

そしてふと気が付いたら砕氷船は氷山の周りに出来たクレパス条に割れている裂け目を伝って氷の海を脱出して行くのでした、、、ちゃんちゃんっと、。

 

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頭の先から足の指先までアメリカン主義に侵されているジジいにはこんな映画はローランド・エメリッヒを監督に据えてもう一度リメイクして欲しい。舞台設定は近未来の北極圏、砕氷船は極秘任務を帯びてロシア艦隊の動向を追跡している、、そんな場所で思いもしない巨大氷山に行く手を阻まれ極秘任務が公になるかどうか?救助隊を呼べばロシアにバレバレだし、それに船内にはどうもスパイが潜入していて何処かに情報が筒抜けだ、さてどうする船長は?それに砕氷船の運命は?船内に隠された秘密とは??

やっぱりこんな展開の方がスッキリするんだけど、、。