”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”レッド・オクトーバーを追え!(90年)

レッド=ソ連の図式を継承すると次はどうしてもこの映画にたどり着く、、原題は”The Hunt For Red October"で原作はトム・クランシーだ。これは一連のジャック・ライアンのシリーズでハリソン・フォードが引き継いだがこの”レッド・オクトーバー”ではアレック・ボールドウィンがジャックを演じた。

相対するソ連軍の最新鋭潜水艦の艦長、ラミウス艦長に扮したのがショーン・コネリーでこれが実に魅力的な指揮官を演じている。そして監督はこんなスパイものは得意だったジョン・マクティアナンで彼の代表作、”ダイ・ハード”を超えていると言っても驚かない。他の配役はサム・ニール、スコット・グレン、ジェームス・アール・ジョーンズなどの達者な脇役陣だった。

背景は米ソ対立が緊張感を増す時期、ソ連海軍では最新鋭の原子力潜水艦を進水させる。CIAが隠し撮りした映像には横っ腹に妙な”ドア”が付いている、それが気になった担当部署では上層部へその映像を提示し分析を依頼する。

その依頼が回って来たのがジャック・ライアンの机でロンドンから急遽ワシントンDCのCIA本部へ飛び分析を始める。その分析結果は、、どうもこの”ドア”に見立てられたものはステルス機能、即ち海底を音無しで敵のレーダー網にも引っ掛からず潜水出来る独自の新発明ではないかと思い当たる。更に分析を進めるとこの最新鋭艦の船長はソ連海軍では最優秀のマルコ・ラミウス艦長だと判る。

もうこの辺りまでは一気に映画が進んで行く、、そして更にジャックはこの最新鋭艦の目的は他にあるんじゃなかろうか、、と思い当たるのだ。そしてラミウス艦長、モスクワのソ連海軍本部、CIA本部、北大西洋で監視巡行しているアメリカ軍の巡洋船に潜水艦を巻き込んで壮絶なスパイ合戦に突入して行くのです、、、。

 

f:id:guch63:20200405095127j:plain

 

ジョーン・コネリーは何を演じても007のイメージが付いて回っていたものだがこの映画の頃はもうとっくに還暦は過ぎていたし流石に現役スパイからはすっかり足を洗っていた。それだけに実に魅力ある優秀で責任感の強い艦長を演じていた。

原作を書いたトム・クランシーは人気作家としてこの”ジャック・ライアン”もの、”オプ・センターシリーズ”、と13年に亡くなるまで数多くの作品を発表している。その殆どがアメリカと他国の対立、一触即発を描いたものだがベストセラー作家としてワタシも随分その印税収入に貢献させて貰った、。