”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”史上最大の作戦” (62年)

今日は6月6日、この映画の背景になっている”ノルマンディ上陸作戦”が敢行された日である。時は1944年、76年前の出来事だ。原作はコーネリアス・ライアンで映画化には当時の二十世紀フォックス社が社運をかけて臨んだ戦争大作だ。

 

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配役はジョン・ウェインを始めまさにオールスターキャスト、70mm方式で撮影されたモノクロ版で3時間の上映時間、当時はオールスターの顔見世興行じゃん、、とか言われたが実にドイツ軍、連合軍双方を詳細に描いた秀作だ。原題は”The Longest Day”だが確か水野晴郎氏が日本公開に際して邦題として改題した記憶がある。

この”ノルマンディ上陸作戦”に関してはスパイ映画、ロマンス映画等々色々な形でスクリーンには背景として設定されている。面白いところでは”38時間”(64年)と言う映画、主演はジェームス・ガーナーとエヴァ・マリー・セイント、ロッド・テイラーなど、。連合軍将校に扮したパイク少佐(J・ガーナー)がスペインでナチの特殊部隊に捕獲されてしまう。

そして目が覚めるとそこはアメリカ本国の療養施設、何と彼はずっと眠り続けもう戦争は終わっていると思わせ連合軍は一体何処へ上陸したのか(する予定なのか)を聞き出す作戦、、その彼に与えられた老化自覚剤の効き目が38時間だけよ、、っと言う奇想天外なストーリーだった。

それ以外にも”プライベート・ライアン”(98年)もあったし”針の目”(81年)と言うケン・フォレットが原作を書いたスパイスリラーでは凄腕の殺し屋に扮したドイツのスパイ、ドナルド・サザーランドがイギリスの海岸に上陸し連合軍が何処に上陸しようとしているのかを探り出すと言う秀作だった。

この”史上最大の作戦”をきっかけに追われる一方のドイツ軍、そんな背景を描いた秀作は数多く制作されているしこの作戦が歴史的にも重大な局面を迎えたものだと言えそうだ。すっかり本題からは外れてしまったが実際にあった連合軍の作戦をオールスターのキャストで描いた秀作である事には変わらない。