”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”マディソン郡の橋” (96年)

イーストウッド監督週間でもやっているのか、一昨日は”荒鷲の要塞”、有料配信では”リチャード・ジュエル”、そして昨晩は”マディソン郡の橋”をやっていた。もうかなり長い間見てないので同時間にやっていた”007/ロシアより愛をこめて”はもう良いだろう、、それに吹替だったので100%無視、でこっちを録画した。

 

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原作はロバート・ジェームス・ウォラーが書き上げて出版した92年度版、これが世界的に大ベストセラーになった結果、ワーナーブラザースが参入しイーストウッド監督、主演、それにメリル・ストリープをリーディングアクトレスに迎え実際にマディソン郡にセットを組んで僅か42日間で撮影を済ませたそうだ、。

そして収益配給は大ヒット、評論家諸氏にも絶賛されてしまった、。今回改めて拝見してやはりメリル・ストリープが実に素晴らしい、もう見事なもんだ、、完全に”フランチェスカ”に成りきっている。

即ち遥々イタリアから若い頃に渡って来てアイオワの田舎町で結婚、幸せな家庭を築いている。そしてある日、ロバート・キンケイド(C・イーストウッド)に出会う訳だが会ってからの表情、そしてウキウキと出掛ける支度をする姿、それに吹替派には絶対に絶対に、理解出来ないだろう妙に舌ったらずで巻き舌のイタリアン訛りを見事に使い熟しているのだ。これは幾ら日本の声優さんが素晴らしくても真似出来まい。

日本語でやるとズーズー弁になりそうだしこのイタリア語を言語として喋っている人がアイオワの田舎で英語を操る様を吹替するなぞ不可能だ。せめてこのイントネーションだけでも字幕版で満喫して欲しいものだ、。

そんなで流石にもう涙は出ないが家内にバカにされつつ最後まで見てしまった。やはり秀作を見るのは何回目だろうと実に心地よいものだ、。