”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

おススメの刑事映画ベスト・ファイブ

朝の情報番組だったかで”絶対に見るべしおススメの刑事映画のベスト・ファイブ”と言うのをやっていた。さあ、近年の映画では何がランクインしているのやら、、と覗いてみたら、;

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おススメ映画の第5位は - ”ブラック・レイン(89年)だった。うん、こりゃ納得だな、、でももっと上位でも良いんでないかい?何せ監督は一番ノッている頃のリドリー・スコットで配役がもの凄い、マイケル・ダグラスアンディ・ガルシアのNY組+ケイト・キャップショーに対して我らが高倉健神山繁若山富三郎ガッツ石松、そしてこれが遺作になった松田優作だ。

それを斬新な舞台設定で大阪へ、もう”ブレードランナーの世界観に近いものがあるしニックさん、マサと呼び合う二人の刑事が一方はハチャメチャで犯人逮捕の為ならかなり無理な事も平気で押し通す、、一方日本の刑事は規律を守り曲がった事は一切しない、と両極端な性格を見事に再現している。

4位は - ”ダーティ・ハリー”(71年)、これも文句なぞ言えまヘン、。クリント・イーストウッド扮するハリー・キャラハン刑事がサンフランシスコ市内でデカい .44マグナム銃をぶっ放し犯人を追い詰めて行く。映画の大ヒットにより結局シリーズ化され5作も制作された。

3位は - ”ラッシュアワー(98年) 、主演はクリス・タッカージャッキー・チェン、確かに刑事ものではあるのだが個人的にはこんな映画は”コメディ&アクション”と言うジャンルだな、。緊迫感ゼロで二人の掛け合い漫才スタイルなのでどうも犯人を真剣に追っている雰囲気が出ないのだ、、それでもシリーズで3本も作られた。

2位は - ”ビバリーヒルズ・コップ(84年)、軽快な音楽に乗って出て来るデトロイト署の刑事、アクセル・フォーリー(エディ・マーフィー)の独壇場だ。遥々ビバリーヒルズへ殺人事件の調査で出て来る設定で二人のデコボコ刑事が毎回助けてくれる。結局これも大ヒットして3作まで制作された。

 

そして栄えなる第1位は - ”リーサル・ウェポン(87年)、若きメル・ギブソンダニー・グローバー刑事とコンビを組んでロスを舞台に大活躍するシリーズは都合4作品作られた。テレビ用にもシリーズが制作されているがそっちは見た事もない。

 

おもしろい事にシリーズ化されていないのは”ブラックレイン”だけだ、、それに全編シリアスな作風は4,5位だけで上位3作ともお笑いの要素が満載されている。笑ったのは解説されていた何人かのキャスターや司会者が”全部我々の生まれる前の作品ですね??”っと言っていた事だ、、。即ち近年はこれ等を超越する素晴らしい刑事ものは制作されてないって事なのか?それもガッカリだな。

でも最後にこれは映画ファンとして書き残しておかんと、、こんな手緩いリストじゃダメなのさ、、何せスティーブ・マクイーンが辣腕刑事に扮した”ブリット”(68年)、とかポパイ刑事に扮したジーン・ハックマンがNYを舞台に大活躍するフレンチ・コネクション(71年)、そして今度は舞台をフランスへ移して極悪人、シャルニエを追い詰める、フレンチ・コネクションII”(75年)等の”名作”が抜けているのだ。

 

”絶対に見て置けよ、この刑事モノ”っと言いながら肝心の映画が抜けている、、それって折角ランキングしたのに頂いたマスクが小さすぎて役にたたないってのと同じ現象か?