”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”Honest Thief”(20年)-原題

10月に劇場公開予定と発表された久し振りのリーアム・ニーソン主演のアクション映画、原題は”Honest Thief”と言う、、これがもしそのまま”オネスト・シーフ”だったら絶対に見てやらない。端的に言えば”善良な泥棒”って事になるんだろうがそれじゃ映画のタイトルには相応しくない。ならばどうする、、;

”泥棒の心は盗めない”、、これじゃコメディだな、、っと言うか映画は一度もその素性が明かされる事も容疑をかけられる事もなく小規模な銀行ばかりを狙い、長年現金強奪を繰り返して来たトム・カーター(L・ニーソン)は恋に落ちもう泥棒稼業に嫌気がさした。そこでFBIに出頭し司法取引を持ち掛ける。その取引とは盗んだ現金9億円余りを全部返すので強盗罪は免除して欲しいと言うものだ。

ところがFBIの上司からの命令で捜査員が二名派遣され、トムを立ち会わせ現金を確認するのだがその二人が邪悪な考えを起こしその現金を盗んでしまおうと考える。そして彼らとトム、、そしてFBI上層部が三つ巴になって争奪戦が繰り広げられると言うテーマで劇場用に作られたポスターのキャッチには、”二度目の正直を求める男からは盗むな”と書かれているのだ。

そんな設定なので”泥棒の心は盗めない”はあながち間違ってはいないのだ。となると”セカンドチャンスは盗めない”でも良いかな?

 

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その昔、ケイリー・グランドとグレース・ケリーの映画に”泥棒成金”(55年)ってのがあった。原題は”To Catch A Thief”だったがそれが”成金”に、、その方程式を持って来れば”泥棒改心”って事になるがこれじゃ流石に年代を感じてしまう、、。

英語の説明文に、”In And Out Bandit”とこのトムを表現している箇所があったのでそれなら”早働き盗賊”か、、これじゃ鬼平犯科帳風だな、。イヤ~、、なかなかこれと言う妙題が浮かばない、そんなで配給元の皆さんは結局、”オネスト・シーフ”だなんてそのまんまカタカナのふざけた邦題に落ち着くケースが多いのだ。でもやっぱり”Thief”を”シーフ”とはやらないで欲しい。いっそ”10億円の司法取引”とか”正直者を追い詰めろ”、”愛を貫く強奪犯”、、なんてのはどうだろう?