”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”特攻大作戦”(67年)

日本じゃちょっと影(印象)が薄いこの戦争大作、恐らくその原題の響きの良さなんだろうが(”The Dirty Dozen”)米、豪等の英語圏では抜群の人気だ。毎年クリスマスの時期になるとこのDVDが山積みになっていてスーパーのレジでも売られているのだ。それがなかなか思いつかないパパへのクリスマス・プレゼントって事になる訳でこれまでトンでもない枚数が売られている。

 

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邦題は”特攻大作戦”でそりゃ映画の内容から見ても間違ってはいないのだがこれじゃインパクトが弱い、、何せこんな戦争映画”十把一絡げ”みたいなタイトルじゃ人へのプレゼントにはならないような。でも間違いなく”大脱走”等と並び今でも人気が非常に高い”娯楽大作”に違いない。

監督はロバート・アルドリッチ、そして”汚い1ダース”に扮する12人の配役が実に魅力的だ。隊長のリー・マービン(当時は人気絶頂だった)以下チャールス・ブロンソンテリー・サバラスドナルド・サザーランド、クリント・ウォーカーにジム・ブラウン、ジョン・カサベテス、トリニ・ロペス、等々と早々たるメンツだった。

背景はノルマンディ上陸前でドイツ軍将校達が集う保養所を爆破して敵に大混乱を与えると言うお話だ。連合軍上層部は指揮官に破壊工作が得意のライズマン少佐(L.・マーヴィン)を選び刑務所に収監されている極悪非道な犯罪人から選抜チームを作らせる。収監されている連中は終身刑や死刑を宣告された者たちで彼らには刑期を猶予すると言う条件が付けられ志願兵を募った訳だが作戦を成功させられる確率はかなり低いと上層部では判断している。

そんな囚人部隊を率いてまずは訓練を開始するのだが全員やる気は全くナシ、、幾ら部隊長や担当指揮官が指導してもやる気は起きないのだ。そして以下はウィキから、、;

しかし、囚人たちは厳格なライズマンへの反発をきっかけに団結するようになり、ライズマンも反発心を利用して囚人たちを作戦遂行に耐え得るような部隊に鍛え上げていった。

訓練を通して次第に連帯感を増す囚人たちに満足したライズマンは、訓練終了日に労いとして訓練地内に娼婦たちを呼ぶが、ライズマンを毛嫌いする第101空挺師団のブリード大佐(ロバート・ライアン)は、翌朝に手勢を率いて訓練地を制圧する。ブリードは囚人たちを問い詰めるが、外出先から戻ってきたライズマンに不意を突かれ、武装解除させられ追い出されてしまう。ブリードは腹いせに「囚人たちの練度は低くて役に立たない」と上層部へ報告して作戦を中止に追い込もうとする。

ライズマンもウォーデンに直談判するが議論は平行線を辿り、ウォーデンの幕僚であるアンブラスター少佐(ジョージ・ケネディ)の提案で、近日中に行われる予定の軍事演習にライズマンの部隊を参加させ、その場でブリードの部隊と競わせて実力を証明させることになった。軍事演習の当日、囚人たちは負傷兵に扮してブリードの指揮所に紛れ込み、後から駆け付けた救護兵に扮する別動隊と共に指揮所を占拠して、ウォーデンとブリードに自分たちの実力を認めさせる。

いよいよ作戦が決行され、囚人たちはライズマンとその部下に伴われてフランス領内へ落下傘降下し、ドイツ軍が保養所として使っている城館に潜入する。ドイツ軍将校に扮したライズマンとウラディスロー(C・ブロンソン)は邸内から部隊を手引きするが、訓練中から「精神破綻者」と指摘されていたマゴット(T・サバラス)が、ドイツ軍将校が同伴した女性を殺し、さらに味方の隊員に向かって銃を乱射したため作戦に障害が出てしまう。

マゴットは味方によって射殺されたが、ドイツ軍将校たちは地下の倉庫に逃げ込んでしまい、周辺のドイツ軍も騒ぎを聞きつけて屋敷に急行する。ドイツ軍との銃撃戦の中で隊員たちは次々に死んでいき、ライズマンは地下への通気口に大量の手榴弾とガソリンを仕掛けて、ドイツ軍将校たちを屋敷ごと爆殺する緊急計画を立てその爆破点火の重要な役割をフットボール選手だったジェファーソン(J・ブラウン)に命令する、、さて運命は如何に??

っともう最後まで目が離せない戦争娯楽大作だ、、”七人の侍”以降こんな特殊技能を持った複数の隊員が集まって作戦を実施する手法は数多く制作されているがこの映画ではその数が一気に12人も出て来るそりゃ迫力は十倍返しだぜ、。