”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”殺人者たち” (64年)

これは実にハードボイルドな映画でハンフリー・ボガードの一連の私立探偵モノとは一線を画す実にスリリングで魅力ある映画だ。原題は”The Killers”、まさに殺し屋たちのお話で主演はリー・マーヴィン、そしてアンジー・ディキンソンにジョン・カサベテス、監督がドン・シーゲルだった。そして何より原作がアーネスト・ヘミングウェイと来れば見逃す訳には行きません、、。

まあそんなにファンが多かったとは思わないがかのロナルド・レーガン氏も(後の大統領)現役最後の頃に出ていた作品でもある。それともう一人、リー・マーヴィンの相棒で出ているクルー・ギャラガーが実に素晴らしいのだ、不気味と言う訳じゃないがそうだなぁ~、、”ブラックレイン”の松田優作とか”レオン”のゲイリー・オールドマンを彷彿とさせるキレかたと表現すれば良いのか目が離せない個性的悪役振りがピタリとハマった当たり役だった。

 

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ウィキにはこう書かれている、、;

プロットは「過去を抱えた男が、逃げも抵抗もせずに暗殺者の手で殺されることを選んだ」というヘミングウェイの短編を元に、男の過去を追い、さまざまな証言による過去のフラッシュバックを挿入して明らかにしていく、という設定になっている。

 

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殺し屋コンビに扮した、寡黙で冷酷なリー・マーヴィンと幼児的な残虐性を持つクルー・ギャラガーは全編にわたって凶悪さをさらけ出す。彼らが盲学校における冒頭の殺人シーンで、盲目の受付女性に容赦なく暴力を振るう描写により端的に印象付けた演出はシーゲルの面目躍如たるもので、二人が男の過去を知る者たちを次々に尋ね、しばしば暴力をもって証言を暴き出そうとする行動も強烈なものである。

公開時、リー・マーヴィンは一番好きな映画だと発言した。また俳優出身だが映画監督としても才能を発揮し始めていたジョン・カサヴェテスの俳優としての代表作でもある。

っとまあウィキに掲載された人はちょっと??な書き方だが人物描写を的確に捉えた手腕は監督の力量じゃなかろうか?残念な事にこれだけ映画を配信するチャンネルやネットサービスがあるのにこの映画はなかなか見せてくれないのだ、。