本名は”Arthur Christopher Orme Plummer”と言うカナダでは由緒ある家系の持ち主だ。
初めてスクリーンでお目に掛かったのは”ローマ帝国の滅亡”(64年)だった。最もソフィア・ローレンやスティーブン・ボイド、アレック・ギネス、それにジェームス・メイソンなどのお歴々の陰に隠れていたがコモドウスと言うかなり重要な役柄に抜擢されたのがクリストファー・プラマーである。もう半世紀以上も前の映画だが、、そして翌年の1965年にトラップ大佐に抜擢されこの世界的に大ヒットした”サウンド・オブ・ミュージック”で一躍映画界の頂点へ、、。
元はカナダのトロント生まれの舞台俳優さん、映画界のデビューは1958年と遅咲きでこの”ローマ帝国”は3本目の出演作品だった。そしてトラップ大佐の後はあのいかつい顔を活かして軍服姿での役柄が多い、ドイツ軍からイギリス軍将校、そしてナチの残党、或いは北欧の財閥役まで、、決して主役を張っていた訳じゃないのだが実に多彩に多くの役柄に挑戦している。
1975年の”ピンクパンサー2”ではズッコケお笑いコメディにも登場、新境地を開いたがやはりご本人はそんな役柄には納得出来ないようでコメディ作品はこれっきりだった、。最初の60年代から90年代、、そして2000年以降になっても益々お盛んに出演し2019年まで映画に出ていたのだが今年、91歳でアメリカの東海岸、コネチカットで亡くなった。心よりご冥福を祈りたい。