”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”最高の人生の見つけ方”(19年)

この映画の原題とオリジナル作品は"The Bucket List”(07年)と言う。要するに熟語なんだが”死ぬまでにやりたい事リスト”の事である。それを”最高の人生”としたのは個人的にはチョイと抵抗があるんだが、、。

オリジナルはジャック・ニコルソンモーガン・フリーマンでジャックのほうは資産家、何せ自分が入院している病院のオーナーだ、モーガンは長い間自動車組み立て工場に勤務していたごく普通の労働者、その二人がたまたま同じ病室で互いの残された限りある寿命を呪って途方に暮れるところから始まる。

 

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そんなシチュエーションをそっくりそのまま再現した邦画が吉永小百合天海祐希主演の映画だった。日曜の朝、家内が真剣に録画された画面を見ているので聞いたら”アナタは嫌いな映画よ、、”っと言うのでそのまま朝メシを食ってコーヒーを飲んでいると否応なしにセリフが耳に入って来る。

普段邦画は一切見ないがセリフを聞いていると直ぐにどんな映画か判ってしまう。病院の中庭でタバコを吸おうとしていた少女に”やめなさいな、、”と優しく声を掛ける吉永小百合の声を聞いてああ、こりゃ日本版”最高の人生の見つけ方”だと判った。

 

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この邦画では天海祐希が資産家、吉永小百合がごく普通の奥さん役でダメ亭主が前川清だった、。もうどうなるかは判っていたが終盤はどうするんだろう?と思いきやオリジナルとは違った展開に、、何方かが”誤診”で自然治癒しているんじゃなかろうかと淡い期待を抱いたのにそうは問屋が卸さなかった、。

それに映画全編に流れるテーマがちょっと期待してたものとは違って何処となく重いのだ、それにお笑いの要素とそれを入れるシチュエーションがやはりアメリカ版とは”人生の見かた”が違うのだ。ハッキリ言ってどっちもどっちなんだがこの二人の顛末でもやはりアメリカンの方が好ましい終わり方だった、。

さてオレもそろそろこの”最後にやりたい事リスト”を考えて置こうか、うん、それには誰かお金持ちを見つけてこないとダメじゃないのか?ああその前に遺言だった、、コヤツが結構面倒なんだよ、。