”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ソールズベリ毒殺未遂事件”(20年)

これは実際にイギリスのソールズベリで起きた事件をかなり事実に近い形でTVドラマ化している。2018年に起きた事件なのでワタシの老いた頭にもかなり鮮明に残っているのだ。事の発端は元ロシアのスパイが街中の公園で娘さんと二人、謎の物質に感染して瀕死の重症に陥った事から始まる。

配役陣も全く馴染みがない顔ぶれだし手法は完全にドキュメンタリータッチ、事実をリアルタイムでカメラが追っているような気分にさせる。シリーズで全4話、イギリスのBBCが制作し放映された時には過去6年間で最高の視聴率を上げたと書かれているがその顛末が現在進行中のコロナ禍とかなりダブってしまい余計に緊迫感が増す。原題は”The Salisbury Poisonings” と言う。

 

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日本ではAXNミステリーチャンネルが放映したのだがこんな感じ、;

セルゲイ・スクリープルと娘のユリアが公園のベンチで意識不明の状態で発見され、緊急搬送された。当初二人は病気と思われたが、間もなくして、セルゲイがイギリスに機密情報を渡していた元ロシアのスパイであること、さらに、当時未知の存在であった化学兵器「ノビチョク」による毒殺未遂だったことが明らかになり、ソールズベリだけでなく、英国中が未曾有の事態に騒然となる。


彼らはいったいどういった経路でノビチョクに接したのか?そして、ノビチョクはどのように広がっていくのか?事件の全貌と、ノビチョクに立ち向かったソールズベリの人々の姿が描かれていく。


脚本を書いた元BBCのジャーナリストであるデクラン・ローン、アダム・パターソンは、ソールズベリで1年間事件に関わった人々への広範囲なインタビューを通じて事件を調べ、脚本を創り上げた。

 

となっているのでやはり実際に起きた事件をつぶさに検証し住人をインタビューした結果作られた脚本って事のようだ。今起きているコロナの感染状況を検証している雰囲気だしこうやって人からどんどん広がって行くと思うと恐ろしい。

この毒物の場合は空気感染とか飛沫じゃないのでマスクは役に立たないのだがその毒素の持続力たるや50年も存在するとかなので一旦感染者が触るとその場所を特定して駆除しない限りずっと、、感染力が続くと言うのが恐ろしい。

こんな猛毒を開発して戦争に使うだなんてトンでもない発想だ。しかし日本じゃサリンなんて猛毒もあったし実際それをバラまいた事件だってあった。それに古くは毒ガスの軍事利用なんてケースもあったし究極は原子爆弾だってそれを同じ事になる。どうして人間は人を殺すのか?これは永遠のテーマなんだろう、、。