”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”The Wave / ザ・ウェイブ”(15年)&”The Quake / ザ・クエイク”(19年)

一体どれが邦題なんだか、、”The Wave ザ・ウェイブ”と表記されているが原題は”Bolgen”と言う珍しいノルウェイ産だ。それの続編があってそれが今度は大津波から大地震、”The Quakeザ・クエイク”、”Nynorsk”と続いて行く。しかも主役のおっちゃん、クリスチャン(クリストファー・ヨーネル)は僅か3年の間に(映画のなかで)この両方のデザスターに遭遇すると言うこりゃまさに当人にしてみりゃ宝くじにでも当たった気分じゃなかろうか?

 

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地質学者のクリスチャンはノルウェイ有識者で地質調査に関わっている。その彼の友人が研究所のパソコンに地質変動を表示して来たので実地に確かめる為にトンネルへ出向く、、そこで岩盤の移動を確認するのだが本人は足を挟まれてしまい助手だけが助かる。クリスチャンは果たして何処まで友人が変動を知っていたのかその理由はナンだったかを確かめる為に残されたお嬢さんを訪ねるのだがやはり以前から異状な数値を観測している事が判りこれは大地震の前触れじゃないのか、と疑いだす。

そんな背景でクリスチャンと別居中の奥さん、それに大学生の息子に小学生の女の子一家が大津波に襲われるパニック・デザスター映画だ。ノルウェイの風光明媚な観光地を背景にしたこの映画は本国では大ヒット、アカデミー賞の外国映画部門にもノミネートされたらしい、。このクリスチャンを演じたおっちゃんがどうも私にはウィレム・ダフォーとダブってしまい最後まで集中出来なかった。

確かにムキムキマンでちょっと撃たれたくらいじゃ倒れないシュワルズネッガーとかスタローンなら余裕で見てられるが何処となく頼りなくて精神的にも弱そうな雰囲気なので感情移入が出来ないのだ、、、それに娘役の女の子もオレの基準じゃちっとも可愛くないし、、うん、だから信ぴょう性が増して良いのか??

 

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でもノルウェイのガイランネルフィヨルドは素晴らしい景色だしそこに建つホテルを舞台に助け合って津波から家族やその他大勢の住民を助けるクリスチャンは立派だった。この3年後には今度は街中のホテルを舞台に奥さんと子供たちを大地震から守る為に再登板するとは思っても居なかっただろう、。でもこりゃ気の毒だったな、、”ダイ・ハード”のマクリーン刑事は居なくても良い場所にいただけで災難に合うのが日常だったがこうして津波の次に地震じゃやってられないぜ、。

そう地震の方は同じ場所で3年後のお話、、津波を乗り切ったくせに奥さんとはヨリが戻ってない、、相変わらず別居中でたまに娘が泊りがけでやって来る。そして今度も自身は虚ろで娘が折角やって来ても心ここにあらずの状況、、地殻変動の数値が作動しているのが気になってしょうがないのだ。なのでこりゃもう前回と同じ設定、今度は元妻が働いているホテルの上層階へ避難をするように言いに行くのだがアホな娘が後ろに着いて来ちゃう、そんなで又もや一家が大地震に巻き込まれる。っで今度は流石に全員が助かっちゃ流石に観客も腰が引けると思ったか悲惨な結末に、、、。