”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”マスター・アンド・コマンダー”(03年)

ナポレオン時代の海洋映画で主演はラッセル・クロウ、そして監督はピーター・ウィアーアカデミー賞では10部門にノミネートされた秀作だ。原題の”Master and Commander”は海軍の階級を表す役職で”指揮官、艦長”を指す。この手の海洋冒険ものはどうしても”戦艦バウンティ”を思い出すのだがあのマーロン・ブランドに負けない凄腕艦長をラッセル・クロウが演じている。

 

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時代背景は1805年、イギリスのフリゲート艦”サプライズ号”の指揮官オーブリー(R・クロウ)はフランス軍の”アケロン号”を拿捕するようにと命令を受けている。

しかし、アケロンはサプライズに比して、その速度もまた艦の規模も勝っており、アケロンとの最初の戦いではサプライズ側は甚大な被害を被る。オーブリーは下士官たちの懐疑的な態度をものともせず、さらにアケロン号の追撃を続けるが、嵐、それに続く無風状態などの気候によるダメージは船員たちの士気を低下させていく。

また、オーブリーの部下に対する態度は、無二の親友であり、サプライズ号の医者、そして博物学者でもあるマチュリンとの間に、激しい口論を引き起こす。こうした様々な不利な状況を乗り越え、オーブリー以下サプライズ号の乗組員は知略を活かしアケロンと戦う。

と此方は”バウンティ号”とは違い厳格な船長に対して反乱を起こす訳じゃない、、まあかなり乗組員との確執や抵抗もあるのだが一緒にフランス海軍の優秀で大きな戦艦を追い詰め倒すと言う意欲は全員が共用している。

全編ほぼ海の上、、それも結構揺れるし大画面で見ているだけでこっちの方が船酔いになりそうだった記憶が、、。監督のピーター・ウィアーはオーストラリア人で”刑事ジョン・ブック目撃者”(85年)、”トゥルーマン・ショー”(98年)等の話題作も撮っている。現在はシドニーに戻っているらしいが今はどうしているのやら?

そう言えばここで艦長役を演じたラッセル・クロウもオーストラリア人で2003年には”グラディエーター”でアカデミー賞の主演男優賞を受賞、アクション派として多くの映画に出ている。2014年に”ノアの方舟”に出た頃からかなり全体に貫禄がついてしまい未だ還暦前なのに最近じゃすっかりご無沙汰だ。

ヒュー・ジャックマンもそうだがオーストラリアのテレビ番組には良く出ていたっけ、でもどうも短気で気が短いところがあるようで事ある毎にニューヨークでの電話投げつけ事件が報道される始末だ。まあご本人はありゃちょっと悪かったね、程度で済ませているようだが、。

一連のアクション映画でリドリー・スコット監督に請われて出演しているが”グラディエーター”の次に”プロヴァンスの贈りもの”と言うマリオン・コティヤールと共演したリドリー監督らしからぬロマンチック映画が好きだ。