”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ヴェラ ~信念の女警部~”(11年~)

今、このおばちゃんから目が離せない。ワタシよりちょっと年長さんでイギリスの業界では重鎮として長い年月活躍されている。その女優さんがブレンダ・ブレッシンだ。英語で書くとBrenda Blethyn と書くので日本語でブレッシンと言われても最初はピンと来なかった。

 

f:id:guch63:20210317101701j:plain

 

この副題にある”信念の女警部”、イギリス本国じゃかなりヒットしていて現在はシーズン10が放映されているらしい、って事はもう10年も第一線で活躍されているって事になる。まあシーズンが夫々4話程度なので日本風に言えばテレビ用に制作された映画と言うシリーズかも知れない。

先日これまで放映されていた殆どが受信機の交換に伴って消えてしまったので止む無く現在放映されている分から録画のし直しをしている所だが何れのエピソードも巧みなプロットでこんなイギリスの田舎町でそんなに事件が起きるかよ~、、と思う前にヴェラ警部の洞察力、推理力、そして信念には毎回驚かされる。

そりゃ犯人を追って走ったり、子供を河から引き揚げたり、若い刑事を助手席に乗せて自分で運転したりと大活躍はするが拳銃は持ってないようだし、悪党と格闘する訳じゃない、。もっぱら若い刑事達7~8名をまとめて叱咤激励する役柄に徹しているのだがそのセリフが時には辛辣で相手の刑事の胸にぐさりと来るようなケースもある、それに容疑者に対しては普段は諭すような尋問だがそれが一転して相手がビビる手段を取る事もあるのだ、、まあこれがこのシリーズの見せ場とでも言えるのだが、。

これがイギリス刑事ものの伝統と言えるんだろうがどの事件もかなり複雑に伏せんが絡まっている、最後に被疑者には双子の兄弟がいたとか犯人が襲って殺害したのは別人だったとか出生の秘密から身分の入れ替わり、そんな事が出来るのはその辺の住人じゃ無理だ、、とか目まぐるしく変化する。ちょっと目を離していると全然予想外の犯人が特定されたりするので最後までしっかり目を開いて置かないと訳が判らなくなる。

こんな複雑なプロットがお好きだとは、、イギリスの国民性なのかそれとも皆さんお茶の間で真犯人探しの賭けでもしているんだろうか?まあ日本の刑事ドラマでも最後の逆転劇や意外な真犯人が出て来てビックリするが此方は日本の比じゃない。