”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”シャレード”(02年)

邦題には著作権ってのはないのだろうか?”シャレード”(63年)と言えばオードリー・ヘップバーンの準代表作、ケイリー・グラントと共演し、監督はスタンリー・ドーネンでパリを舞台にした実にお洒落なロマンチック・ミステリー映画でヘンリー・マンシーニの作曲したテーマ曲が題名を聞くだけで蘇る。

それが何と2002年に原題が”The Truth About Charlie" と言うヘンテコなタイトルでリメイクされ監督にはあの”羊たちの沈黙”のジョナサン・デ三が招かれマーク・ウォールバーグタンディ・ニュートンが主演に抜擢された。

 

f:id:guch63:20210318150543j:plain

 

それが40年後に再度制作された訳だが邦題はオードリー版と同じなのだ。配給元はそりゃ柳の下を狙って付けたタイトルだろうがこりゃ何ともシツレイ極まりない。まあ当時を知る洋画ファンはもう退化しているので今の世代にはナンでいけないの?と思われてもしょうがない、、でもなぁ、映画界には”仁義”ってモノはないんだろうか?

哀しくなっちまうよ、まあ当然と言えば当然なんだがマークとタンディじゃオリジナル版の足元にも及ばす確か日本じゃ劇場公開なしでいきなりDVDかそのままボツだったと聞くのだがさっきウィキで確かめたら”シャレード”になっていた。

実はFOXさんのお世話でオーストラリア時代に見ているのだがストーリーはそっくりそのままオリジナル版と同じ、しかも役名とかセリフまでカブっていたのにはビックリを通り越して怒りたくなったっけ、。確かアメリカのIMDbでもコテンパンに叩かれていた記憶があるしロッテン・トマトじゃジュースにして飲み干したと書かれていた。

一番辛いのはあの名作”羊たちの沈黙”を撮ったジョナサン・デ三が監督をしているって事だ。これでオレの評価はガクンと落ちてしまった、、ナンでこのリメイクの監督を務めたんだか、恐らく彼にしても出来る事なら時間を戻したい気分だったろうな。