遅まきながらYoutubeをTV画面に繋げてリモコンでも検索出来るようになった。野球もなく映画も見たいものがない時にはBGM代わりにもなるし重宝しているのだがその中で公開された映画とはかなり印象が違うテーマ曲があるって事に気が付いた。
筆頭は60年代に公開されたヤコペッティのドキュメンタリー映画、”世界残酷物語”、当時はかなり衝撃的な映像で牛の首が斬り落とされると言う目を剥くようなシーンがあった。その残酷物語の背景に流れていたのがこの”モア”と言う曲だ。映画公開より後になってシングルカットされ歌詞が付けられたんだと思うがそれをアンディ・ウィリアムズが歌ってそれも又、大ヒットに繋がった。
アンディ・ウィリアムズはその後、スクリーンテーマを歌うキングとして数々の曲を歌っているがその背景にはヘンリー・マンシーニの存在も忘れられない。同時に大西洋の向こう側ではマット・モンローがこれまた、アンディに似た歌声と雰囲気で此方はイギリス映画のテーマ曲を歌っていた。
代表的なものでは007の二作目、”ロシアより愛を込めて”だがそれに抜擢される前から1950年代後半には大活躍していたようだ。そんな彼にも”ええっ、これがあの映画の?”と言う映画の雰囲気からは想像出来ない素晴らしい歌声を披露している。それがで原題は”The Sea Wolf"(”シーウルフ”)と言う戦争モノ、この映画の挿入歌だがこれも全く映画からは思いつかない曲だ。
それとは別にオリジナルの歌はずっと昔に大ヒットしたのに映画では挿入歌として使われ又、ヒットしたケースもある。”ゴースト/ニューヨークの幻”は90年の映画だが使われていたのはレイチャス・ブラザースの歌った”アンチェインド・メロディー”で、すっかりこの名曲はこの映画のテーマと思われてしまったが実は1955年にレイチャス兄弟が歌って大ヒットしたモノだ(他にも多くのアーティストが収録)。
それにゴールデンオールディの大ヒット曲、リトル・ペギー・マーチが歌ってこれまた大ヒットした”アイ・ウィル・フォロー・ヒム”は”天使にラブソングを”(92年)で再登場、すっかり映画から生まれた曲として認識されている。
深夜、ラジオから流れるこんな曲を必死になって繰り返し、繰り返し聞いていた。何とか歌詞を覚えるのが大変だった、、何せ全部カタカナで書き出していたんだから、、、(笑)。それだって意味は全く判っていなかったと思うと悶絶もんだ。