”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”カリフォルニア”(93年)

原題はCaliforniaじゃなくて”Kalifornia"となっている。ワザと”C"を”K”と入れ替えているのだがそのまま邦題を”カリフォルニア”としてしまうと監督、或いはプロデューサーの意図は消えてしまうんだがな、。

主演はブラッド・ピットでまさに役名通りにアーリー(Early)芸歴時代の極悪人を演じている。アタマが壊れている点では”12モンキーズ”に通じるものがあるが此方は全く躊躇う事なく相手を殺してしまうサイコパスシリアルキラーを演じている。

殺人鬼の心理に興味を抱くフリージャーナリストのブライアン(デイビット・ディカブニー)は、恋人の写真家キャリー(ミシェル・フォーブス)と共に連続殺人犯の犯行現場を取材しながらアトランタから大陸を横断して憧れの地、西海岸のカリフォルニアまで旅する計画を思いつく。

 

f:id:guch63:20210423114914j:plain

彼らは予算の都合で同乗者を募り、旅費を折半することにし”同乗者求む”の張り紙を出したのだが、やって来たのはどう見ても旅費を払えそうにない貧相な身なりのカップル、アーリー(B・ピット)とアデール(J・ルイス)だった。育ちや価値観のあまりにも違うこの二人にキャリーは嫌悪感を隠せない。

だが、ブライアンはアーリーの性格に理解を示し、教養はないが能天気で明るいアデールも場の雰囲気を和ませ、どうにか旅はうまくいくと思われた。しかし、旅を続けるうちに次第にアーリーの本性が明らかになってゆく。

そのアーリーこそが、ブライアンがその心理を知りたがっていたサイコキラーそのものであり、恋人のアデールも過去に心と体に負った傷が原因で、アーリーだけが自分を守ってくれる存在と信じ、彼に依存し服従していたのだった。byウィキ

そんな背景で一種のロード・ムービーにはなってはいるが兎に角アーリーが凄まじい、条件だったハズのガソリン代を折半する時でもトイレに入り金を持っていそうな先客を何のためらいもなく殺して現金を奪ってしまう。又、別のガソリンスタンドでも給油後に拳銃でドカン、、ともう完全に殺人鬼と化している。

そんな彼とアデールは”ボニー&クライド”なんだが彼には銀行を襲撃して逃げるなんて事は考えも及ばないのだ。しかし流石に彼の本質が判って来たブライアンとキャリーは彼らを放り出して逃げようとするが執拗に追いかけられてしまい終盤はアーリーVSブライアン、キャリー&アデール連合との対決に発展していくのだ。

ブラピの映画は後味の良くない作品も多いように思うがこの”カリフォルニア”はその筆頭かも知れない、。これに比べりゃ”セヴン”なんてちっとも怖くない。