”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ニューマンという男”(63年)

参ったな、、原題は”Captain Newman M.D.”と言うのだが邦題は”ニューマンという男”になっていた。これじゃ劇場公開されたことさえ疑ってしまう程に手抜きじゃないのか?主演はグレゴリー・ペックがそのニューマン先生に、そして周りには助手のトニー・カーチス、アンジー・ディッキンソン、更にはロバート・デュバルにボビー・ダーリンにエディー・アルバートと多彩な配役陣。

 

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公開されたのは1963年だが映画の背景は1944年の戦争中で舞台はアリゾナの軍の医療施設、其処で戦線から送り返されて来た今で言うPTSD(心的外傷後ストレス障害)を治療する施設でのお話だ。

ニューマン先生は(G・ペック)はこの分野での先駆者、この療養施設へ送られ献身的に治療にあたっている。しかし心の奥では折角治療の甲斐あって元通りの精神状態に戻っても再度、戦場へ駆り出され危険な場面に遭遇する、、そんな為に自分は治療を続けているのだろうか?と苦悶に落ち込む、むしろ治す立場の先生に別な治療が必要なんじゃなかろうか、と言うそんな奥が深い映画だった。

原作は1961年にレオ・レスティンと言う作家が書いた自身の友人が実際にこんな病棟に勤務していた時の逸話をベースにしている。患者はストレスを抱えた軍人だが中にはアルコール依存を始め各自個別の症状が出る。劇中にも自殺願望患者や暴力に訴える症状で他の患者に手を上げる患者もいるのだ。

アクション映画とは違い、大きな変化はないしストーリー的には平坦な道のりなのでむしろ舞台劇と言っても良いかも知れない。演技陣はしっかりしているし中でもジェイクを演じたトニー・カーチスの深刻にならないかと言ってコメディとも違う口八丁手八丁振りと献身的な看護師、フランシス大尉を演じたアンジー・ディッキンソンにかなり癒された。

こんな映画は週末の午後に(別にもう週末は関係ない)再見したいのだがなかなか放映してくれないんだな、、さっき検索したら某サイトにはなかなかの映画だと書かれていた、。誰が書いたのかと見たら別の名前で書いているオレだった、でもアマゾンにもなかった。っと言う事は買わないと駄目なんだろうか?