映画の題材としてはこんなに興味ある設定はないくらい、古今東西、宇宙ものから戦国時代へ飛ぶものや永遠のロマンスを誓うもの、それに完全にコメディ風からかなり深刻な作風と色々制作されている。
そんなタイムマシン映画でも必ずやランキングに登場してくるのは、、;
”バック・トウー・ザ・フーチャー”、”猿の惑星”、”インターステラー”、”メッセージ”等でそれこそもう何回も見せられているのだ。個人的には最初に原作者、H・G・ウェルズが書きそれを映画化した”タイム・マシン”(60年)はもうカルトクラシックとして忘れられない。主演はロッド・テイラーでイベット・ミミューが共演してた。その後、2002年にガイ・ピアースでリメイクされているが(原作に忠実に)やはり最初に見たオリジナル版の方がインパクトは強かった。
1995年には異色タイムマシン映画として公開されたのが”12モンキーズ”、鬼才テリー・ギリアム監督で主演にブルース・ウィリス、それにマデレーン・ストウで未来から送り込まれて来たジェームス(B・ウィリス)がウイルスが蔓延して滅亡の危機に晒された地球を救う為にやって来た。
ロマンス系としては”きみが僕を見つけた日”と何やら日本の映画みたいだが原題は”Time Travellers Wife"はエリック・バナが主演で自分じゃどうにも調整出来ないのだが過去や未来に勝手に飛んでしまう主人公を熱演していた。
同系列としては”フォーエヴァー・ヤング / 時を越えた告白”(92年)なんてのもあってメル・ギブソンが実に印象的なパイロット役を演じていた。恋人が事故で意識不明に陥りその彼女が元気だった頃へ飛び愛を告白する、、と言うストーリーで現世に帰る希望を捨てて時の彼方で彼女と結ばれると言うラストだった。
うん、気が付いたらタイムマシンものだった、、と言うのがトニー・スコット監督でデンゼル・ワシントン主演の”デジャヴ”(06年)と言う作品だ。完全にこれは犯罪、事件捜査の映画だと思っていたら終盤に来て妙な展開に、これは意表をつかれた。
更には”アデライン、100年間の恋”(15年)と言う事故と落雷から不老の身となったアデライン(ブレイク・ライブリー)が事故当時の29歳のままに100年を生きると言うお話だ。当然周りの人はどんどん加齢して行くのでアデラインは住所を変え、名前を変えながら終わりのない人生を生きて行くこれまたタイムマシンものとは言っても異色な展開だ。
異色作と言えばウッディ・アレン監督の”ミッドナイト・イン・パリ”(11年)もその筆頭かも知れない。小説家を目指すギル・ベンダー(オーウェン・ウィルソン)はある晩、パリのとある街角でやって来たタクシーに乗るのだが連れて行かれた先には古き良き時代のパリが、、其処には音楽会の重鎮や有名なミュージシャンが出入りしている、と言う設定だ。これは華やかなパリの社交界を再現した作品でウッディ監督の作品としてはボクの好きなベストスリーに入る映画だった。
っとまあそんなタイムマシンものがあるのだがこれは昨日映画館へ出向いて見た”ファーザー”の現実的重さに逆反応した投稿かも知れない。オレにも一度で良いから行きたい過去の場面があるのだが、どうやってもその夢は叶わないだろうな?