”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”エイリアン”(79年)

もう公開された時に生まれた次女がアラフォーで孫sが二人もいる、、光陰矢の如しとは言うけれど参っちまうな、確かこれはロス・アンゼルスに居た時に見ているのだが何処の映画館だったかどうしても思い出せない。まだシネコンがはびこる前だし独立系の映画館へ行ったのは間違いないのだが、。

監督はリドリー・スコットで主演はシーガニー・ウィーバーそしてSF映画としてはジャンルはホラーに近いモノがあるが歴代のSFトップ・テン入りは間違いない。何せ巨大宇宙船、ノストロモ号のなかを徘徊するエイリアンがなかなか姿を見せずそれが一体どんな化け物なのかと想像しつつグイグイと映画に引き込まれる。

 

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主役に抜擢されたシーガニー・ウィーバーはこの映画の二年前に”アニー・ホール”に出ているがこれが初めて主役に抜擢された作品で当時は30歳と若い。この作品でのエレン・リプリー役が大当たりでその後、続編の2、そして3、4でも主演を演じている。

3とか4になるとリプリーはもう”エイリアン”のママになってしまい全く想定外の展開になって行くが火炎放射器や機関銃を手にエイリアンに一人向かっていく強い航海士役は実に勇敢で見事だった。

監督のリドリー・スコットもこれが出世作品、77年に”デュエリスト”でデビューしたばかりでこの後にはSFの金字塔になる”ブレードランナー”を、89年には日本で”ブラック・レイン”を撮っている。2000年に公開された”グラディエーター”では遂にオスカーを総どりしてしまい押しも押されもしない名匠として業界一の評価を得ている。

まあアクションものやSF、色々なジャンルで撮っているが意表をつく作品、”プロバンスの贈り物”(06年)では再度ラッセル・クロウを抜擢して軽いタッチのロマンスものを監督している。これはフランスのプロバンスを背景にしたものだが共演がマリオン・コティヤールでかなり好きな一本だ。