”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”マイ・スパイ”(20年)

こりゃ新作だし絶対に見てない、、それにキーワードの”スパイ”が付くので見るっきゃないだろう?チョイと”マイ”等と所有格が付くのが気になるが、。

主演はデイブ・バティスタ、、近年メキメキ売り出し中の元プロレスラーだ。これまでアーノルド・シュワルツネッガーは重量挙げ、シルベスター・スタローンはボクシング、ジェイソン・ステイサムはイギリスの飛び込み代表選手、ドウェイン・ジョンソンは”ザ・ロック”と呼ばれるプロ・レスラーと過去の経歴からそのままアクション派スターとして映画界でデビューしている仲間の一人だ。

 

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近年”007/スペクター”、”ブレードランナー2049”等では殺し屋かメチャ強いレプリカント役でとても頭脳明晰、スマートが身上のスパイ役には合わないと思っていた。この映画でものっけからテロ組織のプロトニウム、武器調達場面でいきなり大活躍しちまうが要はCIAの腕利きスパイ役だ。囮捜査ちゅうに身元がバレて、、と言う設定なんだが194cm、125kgと言う体形を生かしてのアクションは迫力がある。

そして大方の関係者が殺害されてしまった後に今度はボビーと言うIT専門の女性の相棒と先の逃げてしまった首謀者、マルケスの死んだ兄貴の奥さん一家の家を24時間体制で監視する事になる。そんな半分コメディータッチのスパイものだった、、その監視を始めたアパートにはケイトとソフィーと言う9歳の女の子がいて監視を続けるうちに彼らと仲が良くなってしまうと言う筋書きだ。

これまでスパイ映画の金字塔としてこよなく愛して来た”寒い国から帰ったスパイ”、や”裏切りのサーカス”、”スパイ・ゲーム”、”国際諜報局”、それに007ではショーン・コネリーの”ロシアより愛を込めて”、ダニエル・クレイグの”カジノ・ロワイヤル”、、アメリカからはイーサン・ハントに扮したトム・クルーズが活躍する初期の”ミッション・インポッシブル”等はトップ・テンにランクインが間違いない映画だがこっちは残念ながら下の方から数えたワーストテンに入りそうだ。

確かに他にもお笑い系のスパイもの、、例えば”ジョニー・イングリッシュ”シリーズもあるがアレはローウェン・アトキンスが出て来るだけで笑えるのだ。でもこっちのはいかついデイブ・バティスタじゃ笑えないしどうしても向かうところ敵なしを想像してしまう。ハッキリ言ってミスキャストじゃなかろうか?

劇中に映画、”ノッティングヒルの恋人”からアンナ・スコットのセリフを登用したり笑わせる箇所はあるのだが如何せんごついJJ(D・バティスタ)には似合わない。彼の相棒として出てたボビー(クリスティン。シャール)は巧い配役で不思議な魅力で笑わせてくれたのが救いじゃなかろうか?