”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”地獄の七人”(83年)

邦題に”七人”が入る映画はかなり多い、無論、”七人の侍”から来ているのだがこのベトナム戦争の後日談を描いた映画も原題は”Uncommon Valor"(類まれな勇気)なのにタマタマ七人の兵士が捕虜となっている仲間の兵士たちを救出に行くので地獄へ向かう七人になってしまった。特にその七人には特技があってそれを敵地で発揮するって訳じゃないのだが、、。

主演はジーン・ハックマンで退役したローズ陸軍大佐、1970年代にベトナム戦線へ送られ捕虜になっていると信じて疑わない息子のフランクは今でも捕虜として生存していると信じている。そのローズが資産家のヒュー(ロバート・スタック)から資金提供を受けて同じく行方不明のヒューの息子を救出する為に自衛の小隊を作りラオスへ乗り込むと言うお話しだ。

 

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途中まではその危険な任務に同行する6名をリクルートする事がメインテーマで現地から得た情報から同じような施設を同じような立地条件でテキサス州の田舎町に作り捕虜奪還の為の訓練を進めるのだ。

こうなると何となく12人の荒くれものや囚人として軍の刑務所へ入っていた極悪人をいっぱしの兵士として再度戦場へ送り込みナチの将校が集う保養施設を爆破する”戦略大作戦”とそっくりだな、、此方は6人なのでその規模も半分って事かと二番煎じっぽくなって来た、。12人よりは個性的に劣るので精々知った顔はジーン・ハックマン以外にはパトリック・スウェイジくらいかな?

確かにツッコミどころは満載で幾らなんでも隠密裏にラオスに潜入してランボーみたいな捕虜奪還作戦は無理だよな、、と思いつつ原野の捕虜収容所へ到達、其処にはアメリカ兵が4人も捉われていて無事に全員を誘導しヘリコプターを使い脱出するまではアクション満載でハラハラする展開だった、、しかし乍ら払った代償は大きかった、。

現地から道先案内人として合流するオヤジさんと彼の娘二人の存在は名作、”戦場にかける橋”とこれまたそっくりだったが此方では気の毒にオヤジさんと姉妹の片割れが戦死してしまう、、。

先日から二度ばかり課金されて見た映画がもろ空振りで余りに酷かったが無料で配信された此方はずっと良かったぞ。