この映画は”フランス絶景ミステリー・コレクション”の一部で55話になるようだが実に凝っていてとてもテレビ用に撮られた作品とは思えない出来だった。兎に角、設定が見事でそのフランスの背景だって半端じゃないくらい美しい、それに脚本が謎解きの要素が満載でダン・ブラウンの一連の原作、ロバート・ラングドン教授が真相解明に走り回る構図にかなり近いものがある。
配信しているAXNミステリーチャンネルの解説によると、、;
ボルドーのサン・ミッシェル大聖堂に何者かが赤いドレスを着た白骨遺体を運び込んだ。この遺体が35年前に事故で死んだ母親のものだと知った考古学者のサビーヌは、警部のピエールと謎の解明に挑む。しかしその翌日、造船所で防腐処理がされた男の遺体が奇妙なメッセージと共に発見される。捜査を進めるうちに2人の間には奇妙な関係が生まれ、衝撃の事実が明らかになる。
恐らくフランス国内では良く知られて俳優さん達が配役されていて彼らには馴染み深いかも知れないがこっちは全く知らない俳優ばかり、、たまに映画で見かけたような、と思う人もいるが馴染みがない分、余計現実感が増す気がする。それにフランス語の会話が心地よい、女性が”ケツカセっ?”ナンて言っているのを聞くのは実に楽しいし暫く見ていると何となくフランス語も判って来るのでやめられない(笑)。
本シリーズは、サン・マロ(フランス・ブルターニュ地方の人気観光地。世界遺産であるモン・サン=ミッシェルはサン・マロ湾上に浮かぶ小島)、ピラ砂丘(フランス・ジロンド県にある砂丘で欧州最大)、ロカマドゥール(世界遺産。フランス南部・アルズー渓谷の絶壁に寄り添うように遡上する村)といったフランスの景勝地を舞台に描かれたミステリー・ドラマシリーズ。
エピソード毎に、舞台となる土地にまつわる伝説や神話に絡んだ事件が発生する。
知られざる伝説や、謎解きの面白さはもちろんのこと、画面いっぱいに映し出される宗教的景勝地であるモン・サン=ミシェルやロカマドゥールなど、美しく雄大なロケーションは大きな見どころだ。
本シリーズは、作品毎に制作会社がそれぞれ異なるところが特徴のひとつ。今後も、同じフォーマットで異なる制作会社がそれぞれフランスの絶景を舞台にドラマの制作を予定している。