この西部劇ももう何回見ている事か、、でもチョイとチャンネルを合わせてたまたまやっていたりするとつい見てしまう。まあそんな映画が多いのだが、、これは正統派西部劇で監督はジョン・フォード、そして主演はジョン・ウェインだ。制作されたのが1955年でナタリー・ウッドが15歳でデビューしている。
主演のイーサン(J・ウェイン)は長き南北戦争が終焉した3年後にやっと軍隊から帰還して来る。時代は1868年のテキサスだ、弟夫婦、ルーシーとデビーの四人家族の元を訪ねて来るのだが軍隊時代の大尉に頼まれコマンチ族に盗まれた牛を連れ戻しに行く追跡隊の編成を依頼される。そして無事に帰って来るのだがイーサンの留守中に弟の一家はコマンチ族の襲撃に合い一家は惨殺されてしまう。どうやら一番幼かったデビー(N・ウッド)だけは難は逃れたようだが一族に連れ去られてしまっている。
そこからあくまでもデビーは生きていると信じるイーサンとマーティン(ジェフリー・ハンター)は有志を募りコマンチ族の族長、スカーを追って長い追跡の旅に出る、。
っとまあそんな内容だがこの映画でもジョン・フォード監督は雄大なる西部を背景に最初は人物描写へ、そして当時の西部開拓者たちが遭遇したであろう苦労や生活様式を実に詳細に語ってくれる。
作風は決してインディアン憎し、ではないのだが居住区へ入るインディアンの中にも一部狂暴な部族がいて彼らは開拓者に対して共存する事は望んでいないのだ、、そんな彼らを敵に回しやっと自国の戦争から帰還した兵士や一般人が又もやこうして戦う羽目になる、そんな場面を上手く見せてくれる。
途中からイーサンとマーティンと二人だけの”捜索者”になってしまうがイーサンに取ってデビーは姪っ子、マーティンは縁者ではないものの幼い頃から兄弟同然に育って来ているので何とか助け出したい、、そして年月は流れ6年が経過してしまう。
そしていよいよスカー酋長が率いる過激派が居留している場所が特定されデビーの救出に向かうのだが、、この長い年月でデビーはすっかりインディアン化していて折角二人が助けに来ても素直になれないのだ、。
最後はコマンチの一員と自覚しているデビーに銃口を向けるイーサン、、それを止めようとするマーティン、、そんなヤマ場が最後にやって来る。さてデビーはどうなるのか?そんな終盤だがセリフは少ないがナタリー・ウッドがデビュー作らしく可憐なインディアン娘姿でとてもその後”ウェスト・サイド物語”でマリアと言う大役に抜擢されるとは、、完全にオレの想定外だった。