”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”残された者 -北の極致-” (18年)

珍しいアイスランドの映画、それも究極のサバイバルで主演にはマッツ・ミケルセンが、、。全編もう殆どセリフなし、って事は戸田奈津子先生の出る幕は一切なし、オレでも充分字幕を作れた。

 

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同じ設定で一人、無人島に流れ着くのはトム・ハンクスで映画は”キャスト・アウェイ”だったが此方は厳寒の北極圏、食えるのは魚だけそれも刺し身で食うしかない、まあ水だけはふんだんにあるが寒さは半端じゃない、そんな背景だ。

映画の冒頭は何の説明もなく一人の男が必死に氷に閉ざされた中、海中に糸を垂らして釣りをしている。そのバックには航空機の残骸が、、って事は主人公のマッツ・ミケルソン(”007/カジノ・ロワイヤル”でボンドの宿敵、ル・シッフルを演じた)はパイロットだったのか乗客だったのかは不明、でも墜落して大分時間が経過している様子。

残された機材を使い外部にSOS通信をしているがどうも電波が弱くて誰とも連絡が取れない、そんな時にヘリコプターの飛来する音が、ああ~、これで助かったと思った瞬間にヘリはブリザードに煽られ敢え無く墜落してしまう。

墜落現場へ行くとパイロットは既に死亡、若い女性が一人重傷を負って意識朦朧としている。一刻も早く病院なりへ連れて行かないと命が助からないと判断したオヴァガード(M・ミケルソン)はヘリにあった地図と人命救助用のそりにその女性マリアを乗せ数日は掛かると思われる観測小屋がある地点を目指して徒歩で進む決断をするのだ。

そして”北の極致”となるのです、、氷に閉ざされた中で雪嵐に襲われ体力を奪われ持参して来た刺し身もなくなりあるのは氷だけ、砂漠よりは水があるだけ良いかも知れないがこのマイナス温度でそりを引いた行軍は辛いものがある。

マリアは意識朦朧で二人には会話も無く何とか手を握り生きている意思表示は出来てもヴァンガードのセリフは悪態だけ、一応英語だが全編会話らしきものはない、。

ヘリの残骸から見付けたマリアと夫、子供の写真を手に握らせ果たしてマリアを助ける事が出来るのだろうか、とそれからの30分は彼と自然との戦いが続く。途中ホッキョクグマに襲われ穴倉に避難するが大きな窪みに足を獲られて自身も右足に重傷を負ってしまう。

やっとの思いでマリアの所へ戻って見ると顔色は白く呼吸もしていない状態だ、てっきりもう命が尽きてしまったと思い丁重にそりを整え一人で去ろうとする、、うん、待てよそれからクマに襲われたんだったか?

何れにせよもう一度マリアの元へ戻って見るとまだ浅いが息はしている、ヴァンガードは放り出して去って行こうとした自分を激しく罵り今度はもう何が何でもマリアを助けようと足の怪我をものともせず更に厳寒の大地をそりを引きながら進んで行く、。

っとそんなサバイバルが続く、レオナルド・デカプリオ様もこんな役柄を演じたんじゃなかったか?こっちのヴァンガードは重傷のマリアをそりに乗せ一路観測所へ向かうのだがさて最後はどんな結末に、とこんなサバイバル映画だとは一切知らず最後までハラハラしながら見てしまった、。

これまでも色々なサバイバルが作られているがこれなら無人島の方が良いかな、、山とかこんな北極、それに海底1000メートルやら宇宙ステーションってのもイヤだがやっぱり生き残るなら常夏の無人島に限る。