”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”モンタナの目撃者”(21年)

元ネタはマイケル・コリータが書いたクライム・サスペンス小説で”THOSE WHO WISH ME DEAD"と言うのだが邦題は大きく逸れて”モンタナの目撃者”、イヤ~、この邦題はちょっと思いつかないな、。確かに映画を見終わってみるとその通りなんだがこれじゃハリソン・フォードが主演した”刑事ジョン・ブック-目撃者”のパクリっぽくないか?同じ方程式だと”森林消防隊ハンナ-目撃者”にした方が説得力がある。

そのハンナに扮するのがアンジェリーナ・ジョリーで”激しい汚れ役だ”、。背景はモンタナの森林地帯、其処に勤務するハンナは一年前に森林火災で同僚と3人の少年を助ける事が出来ず夢でうなされる程にトラウマを抱えている。風向きが急に変化してしまいリーダーとしてそれを察知出来なかった自分の判断力を恨んでいる。そんなハンナは森林消火隊業務から降格されヤグラの天辺にある監視所で火災の見回り任務に就いている。

 

 

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それと同時に二人組の殺し屋がある検事正の自宅を訪ねガス漏れの調査に来たと偽り室内へ、、そして数分後その家を出て来ると住宅は大爆破を起こしてバラバラに崩れてしまう。更にテレビでそのニュースを見た会計士のオーウェンは10歳になる息子のコナーを連れて一目散に街を出て行くのだ。

余り素早い展開じゃないが此処までは謎っぽくこれからどうやってお話が繋がって行くのかが期待される。そしてカメラは先の二人組殺し屋が道路脇で銃撃の準備を、そして現れたオーウェンとコナーの乗るクルマを銃撃しそのまま崖を下って大破する。

その銃撃される寸前にオーウェンは便せんに悪事を摘発する手記を書き残し万が一には信頼出来る放送局へその手記を持ち込むように息子のコナーに託しているのだ。そして一人残ったコナーは何が何だか判らない中で一人大破した車内から逃げ出し近くの町を目指して進んで行くのだが、、。

 

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まあその途中、ハンナと出会う事は予想が出来るし彼女がコナーを助けて殺し屋二人に立ち向かうんだろうと想像出来る。今回のハンナ役はあくまでも森林消防隊の一員なので特に射撃が上手いとかナイフを持たせたら無敵って訳じゃない、ごく普通の隊員で体力はあっても殺し屋と対峙する程の技能は持ち合わせていない。

あくまで一人ぽっちになってしまったコナーを信頼させこの悪夢のような災難から助け出したい、それだけを胸に銃で武装した敵と更に彼らが時間稼ぎの為に森林に放火した森林火災と対峙するってお話だ。

結構ツッコミどころ満載で見ている方が焦るケースが多々あるし結末がどうにも中途半端で観客は勝手に想像してよ、、と言われても何となくサッパリしない、ええ、もう終わりかい?って印象だった、550円払っちまったがこりゃ400円分で終わっちまった気分だった、、。