”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”刑事カーディナル 凍てつく夜に”(20年)

2019年の3月に一度投稿しているTVドラマだが今回見たのは”凍てつく夜に”と言うシーズン4作目らしい、。以前、見たのは”悲しみの四十語”と言うシーズン1だったようだ。っと言う事はシーズン2(”記憶に巣食う虫”)と3(”過去からの報せ”)が抜けている、さて何時放映されたんだか最初と最後を見ていて中の2シーズン分を見逃しているってのは気分が悪い。

制作したのはカナダのTV局らしいが各、シリーズが6話で構成されていて夫々が90分、なので劇場用映画としてもおかしくない。これまでフランス、イギリス、デンマーク、スペインにイタリアやマジョルカ島を舞台にした犯罪推理ものを見ているが何れも甲乙つけ難い出来だし一旦見始めるともう止められないしお国ぶりが際立っていてつい一気に3~4話と連続して見てしまう。

それとこんなシリーズの場合は主演の刑事さん達の魅力がないと続かないものだがどれも素晴らしい。この寒そうなカナダの田舎町を舞台にしたシーズン4は(恐らく架空の町だがアルゴンキン・ベイと言うところ)町の所轄刑事に扮しているのがジョン・カーディナル(ビリー・キャンベル)とパートナーのリズ・デローム(カリーナ・ヴァナッス)だ。

 

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この二人が事件解決に奔走する訳だがカーディナルには娘さんが一人、病気療養中の奥さんがいてシーズン1では重要な役どころだったのがこのシーズン4では亡くなっているようだ、、だから途中が抜けているのはイヤなんだ。デロームの方はボーイフレンドがいたんだが同棲が上手く行かなくなりどうやら彼氏は出て行ってしまったらしい、。

二人ともカナダのTV界では知らない人はいないようだがさて日本でも知られているんだろうか?今回の事件は複雑怪奇で見えない糸が連続殺人に繋がっていて見ている側にもサッパリだ、。

冒頭、強盗らしき覆面の男に副検事が自宅から拉致されてしまう、、最初は金目当ての様相で州政府の要職にある奥さんは警察に届ける前に勝手に身代金を払ってしまうがダンナは僻地で冷凍死体となって発見される。そんな出だしから全く関係のない人達が連続して殺されその現場には絶滅種に指定されているハヤブサの羽根が置かれている。繋がりがないハズがないと読んだカーディナルとデロームは関係者に尋問して回るがまるで接点が見いだせない。

全編が6話なのでそりゃもう丁寧な作りで劇中と同じでなかなか進展がない、、でもその分かなり忠実でこれが普段の警察業務なんだと思わせるような展開は日本の刑事ドラマとはかなり違う。

やっと4話くらいになって真相に近くなるがそれでも動機は最後の最後まで判らない、犯人だってプロの殺し屋だったりそれを依頼してたヤツが真犯人じゃないのか、、と考えると結局、6話が全部終わるまで息がつけなかった。