”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”新米刑事モース ~オックスフォード事件簿~ ”の新作

2022年が明けてもう3日が経過、その間に遂に”刑事モース”の日本初放映の三作を一気に見ている。邦題には”新米刑事”とあるが最初のシリーズ1からもう大分年月が経過してしまい今やすっかりベテラン刑事の領域だ。

これは各90分のロードショー映画並みの長さでイギリス本国では昨年9月頃に放映されたらしい。そのシリーズが31,32,33でWOWOWが元旦に配信すると言う情報が、、そこで慌てて大晦日に契約して元旦の夜に録画する事が出来た。

本国では長く続いた”刑事モース”の若い頃のお話で時代は60年代から70年代へ入って来ている。これが実に魅力的な作風でシリーズ1で新米刑事として所轄に配属されて以来メキメキと頭角を現し今じゃ頭脳明晰、鋭い洞察力を武器に署長や上司のサーズデイ警部にも認められる優秀な刑事になっている。

 

f:id:guch63:20220103104735j:plain

 

アメリカの刑事モノとは大分違ってドンパチは殆どない、、即ちアクションもなくひたすら殺しの現場の検証から被疑者の身近にいる人間を探し出し聴取するスタイル、そして嘘を見破り微妙にこんがらがった糸を手繰り寄せるが如く真実を追求して行くと言うお話なので脚本が良くないとドラマ自体の魅力が半減してしまう。

もう一つの見どころはモースと彼を取り巻く人物像だ、、上司のサーズデイとその家族、奥さんと娘さん、息子の四人家族や署長さん、そして同僚、数回毎に顔ぶれが代わる後輩刑事、それに魅力的なユニフォーム姿の女性警察官、更には魅力的な犯人の存在がある。日本の刑事モノとは違ってゲスト出演者が何時も犯人なんてパターンはないので其処には犯人捜しの面白さもある。

これはイギリスのミステリーの常なのか長い間続いた”私立探偵ポワロ”、それにこのオリジナルである”刑事モース”でも最後には主人公が病死してしまう。まあそれを継承した訳じゃなかろうが最近ロードショーされた25作目の某シリーズでは主人公が亡くなる、と言う何とも衝撃的なエンディングだった。

今回の新シリーズに関してはモースの私生活振りが描かれるが何と31話ではちょっと飲むシーンが多いかな、、っと見ていたら最後の33話ではアル中に、エンディングではサーズデイ警視に今のお前には捜査は任せられないと突っ放され四週間の猶予を貰い休職になる。

、、さて次作ではどうなるのか?アル中から復帰出来るのか、、それにシーズン途中では互いに良く思っていたモースとサーズデイのお嬢さんなんだが今回は同僚のストレンジ刑事と良い仲になりつつありこれまた次が見逃せない、、。

シリーズもののエンディングってのは何時もこんな風で次を予感させて終わる、これはアメリカの連続モノでも同じじゃないか?