”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ザ・ゴールドフィンチ”(19年)

原題は”The Goldfinch”と言う、何となく”ゴールドフィンガー”の続編みたいだな、と思い勝手に録画された画面を、。WOWOW配信なのでこの際、片っ端からタイトルだけを頼りに録画しているうちの一本だ。

どうやら映画化に際してはアマゾンが手掛けているようで最初から劇場公開用ではなく配信専用として制作されたそうな、既にこんな映画作りが盛んになっていてNetflixを始め大手がどんどん独自の陣営で映画制作に進んでいる。最初っから劇場公開を目指す訳じゃなけりゃ内容で勝負、そう願いたいものだがそんな一本にはまだ巡り会っていない。そんな秀作作りではやはりNetflixが一歩先行しているんだろうか?

 

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この映画はジャンル的には犯罪でもないし(一部あるのだが、、)贋作作りでもない、ごく普通のドラマ仕立てで途中からどうなるのか、気になりつつ結局最後まで行ってしまった。でもエンドマークが出てもサッパリ理解出来なかった、、さて監督はナニを言わんとしてたのか、主人公はアレで良かったのか?養母役、サマンサのニコール・キッドマンだってあれじゃきっと満足出来ないんじゃなかろうか?っと思うとどうにも長い2時間40分で合点がいかなかった。

劇中、007では親友、且つジェームス・ボンドの唯一心を許せる同業者、CIAの担当官として出て来るフェリックス・ライター役のジェフリー・ライトが骨董品屋のオヤジ、ボビー役で本編では長丁場を演じている。見知った俳優さんはこの二人だけで肝心の主人公のテオを演じたエンセル・エルゴートやピッパ役のアシュリー・カミングス等は全然知らなかった、。舞台背景はニューヨークで、、;

13歳の時にメトロポリタン美術館での爆発テロで母親を失ったテオドア・“テオ”・デッカーは、テロの悲劇によって人生を変えられ、高級住宅街に住む裕福な家族への元に引っ越すことになる、それがサマンサ夫妻の住宅。

その後も、友情、恋愛、裏切り、ドラッグ、父親との確執など波乱万丈な人生を余儀なくされる。そんなテオの数少ない希望の1つは、爆発の後の美術館から密かに持ち出していたカレル・ファブリティウスの絵画、『ゴシキヒワ』(The Goldfinch)だった。

 

そんな導入部でこりゃ美術品を扱ったお話だな、、と言う印象だったが親切にも実の親代わりとして育ててくれていたサマンサの元へある日、ラリーと言う実父と名乗る胡散臭いヤツが新妻を連れて引き取りにやって来る。そして否応なしにラスベガスの新興住宅へ連れていかれるハメになるのだが、、。

そして画面は一気に大人になったテオがニューヨークで骨董品屋に弟子入りしている様子が描かれて行く。こうして13歳の頃のテオと現在のテオの生活が行ったり来たりで描かれて行く訳でなかなか要点に入りそうでそうでもない、何となく無駄に時間を浪費しているような中盤だった。

どうもこの所、空振り続きの映画鑑賞で、、これならやはり連続ドラマの方が展開は早いし一時間で決着する方がスッキリするなぁ~、。