”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”ファミリー・ビジネス”(89年)

この多少無理がある犯罪映画、主演のお爺ちゃんがショーン・コネリー、その息子がダスティン・ホフマン、孫がマシュー・ブロデリックで親子三代の盗人稼業を描いたモノで監督がシドニー・ルメットと来たらかなり期待してしまう。

舞台はニューヨークで制作された時期にダブるのでまだ携帯電話もないしコンピューターを駆使して堅牢な防備を突破して侵入するって訳じゃない。至ってアナログな世界だがこの配役陣に監督兼脚本で作られたにしてもヒットはしなかったらしい、。

理由としては犯罪映画仕立てなんだがどうにも計画性がないし綿密な計画を立てた末に盗みに入る訳でもない、それにハラハラドキドキは不思議なくらいないのだ。主役陣の性格描写だけじゃ良い映画にならない、と言うお手本みたいだった。

 

 

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お爺ちゃんのジェッシーはほぼ引退している、ヴィト(D・ホフマン)はアダム(M・ブロデリック)が生まれた時に堅気となり今は食肉のおろし業をやっている。そしてアダムは23歳だが有名大学へも奨学金で行ける程の秀才だ、。そのアダムがある日持ち込んで来た盗みを祖父、父親と組み三人で実行すると言う筋書きだ。

監督がシドニー・ルメットなら恐らくファンはかなり緊迫した展開を予想するだろう、、それがどうにも犯罪映画としては歯切れが悪い、かと言ってコメディ風でもないし中途半端な展開なのだ。三代の男子世界のお話しなので女優陣は殆ど出番がないし配役もかなり端折られているので色っぽい場面は皆無だ。

せめて企業の研究所へ盗みに入り培養されている物質のDNAを変換出来ると言う画期的な代物を盗むのでもうちょっと準備して計画的な犯行場面を作って欲しかった。その場面はもうこりゃコメディか?と思えるような展開で見ている方は笑って良いのかそれとも手にちょっとだけ汗を握れば良いのか、、困ってしまった。どうもこの所映画鑑賞は空振り続きだ、、折角のWOWOW配信なんだがちっともセンター前にも届かない。

朝の5時から放映してたアメリカン・フットボールの試合の方が断然面白いのだ、、今朝は2試合連続でプレイオフの試合、最初がシンシナティ・ベンガルズVSテネシー・タイタンズ、、そして次にサンフランシスコ49ersVSグリーンベイ・パッカースの試合で両方とも最後の最後、ナンと試合終了2秒前に3点差で双方ともビジターで圧倒的に不利だと言われていたベンガルズにサンフランが逆転勝ちと言う劇的な展開だった、こりゃもうどんな映画より面白い。