”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”フローレス”(99年)

原題の”Frawless”、これは類似語から行けば”Perfect"なんだがそのまま邦題をカタカナで”フローレス”に、、担当者がもっと頭に汗かいてそれなりの邦題にしてれば相応のヒット作に繋がったと思うと実に残念だ。

何の先入観もなしに検索してて”フローレス”と出て来てもそのままパスしているだろう、、ましてや当時はネット環境が整っていた訳じゃなし邦題だけで敬遠されるのじゃ制作者が可哀想だ。制作された22年も前からこうやって単にカタカナに置き換えていたって事は実に情けない気がする。

背景はニューヨークに住む元刑事のウォルト(ロバート・デ・ニーロ)が同じアパートに住むオカマのラスティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と交流し互いに軽蔑し合っていた関係から健全で密な関係へ発展していく、、と言うお話だ。

出だしは犯罪映画で犯人捜しが主題かと思いきや別の方向へ向かっていく、それもかなり主演の二人が熱演で見せてくれる。P・C ホフマンの女装がスバ抜けて綺麗な訳じゃないのだが女性の心理を巧みに演じているし”彼女”に絡むデ・ニーロも脳卒中から回復しリハビリに励む熱演は見応えがある。

 

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元警官のウォルトは保守的な性格だったため、同じくそこに住んでいるドラァグクイーンのラスティとは口喧嘩ばかりしていた。そんなある日、マフィアのチンピラが組織の金を盗んで逃げてくる。チンピラは恋人と共にラスティの部屋に隠れるも、すぐに組織の手下に発見され、銃撃戦の末に射殺されてしまう。

一方この銃撃戦の際、現場に向かおうとしたウォルトは脳卒中で倒れてしまい、右半身が麻痺してしまう。これによりウォルトは自殺を考えるほど絶望するのだった。そんな彼に医師たちは、言語回復のリハビリのために歌を習うことを勧める。

そこでウォルトは、ラスティに歌を教えてくれるよう頼む。こうして二人の歌のレッスンは始まる。そして、それまで仲違いしていた二人の絆は次第に深まっていくのだが、彼らに組織の魔の手が忍び寄っていた。byウィキ

 

っと言う筋書きだが二人の交流を描いてギャングの争奪戦とはちょっと違う展開に、、確かに終わってみるとそう来たか、と納得し満足も出来るが冒頭は犯罪ミステリーだぞ、と覚悟していた視聴者は面食らってしまう。

これまでスクリーンでは色々な男優さんが女装姿を演じているがジーン・ハックマンみたいなデカい男優がやるより小柄な人の方がシックリ来る。ロビン・ウィリアムスとかこのP・C・ホフマンだと大柄だしチョイと見る方もツラいかな?そうなるとダスティン・ホフマンが演じた”ミス・トッツイー”はかなり美形だったんじゃなかろうか?