”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”特捜部 Q 知りすぎたマルコ”(22年)

コヤツは2013年にスタートした”特捜部 Q"の活躍を描くデンマーク産の刑事ドラマでこれまでに”檻の中の女”(13年)、”キジ殺し”(14年)、”Pからのメッセージ”(16年)、”カルテ番号64”(18年)と制作されていてこの”知りすぎたマルコ”は5作目になる。

ユッシ・エーズラ・オールソンと言う作家が書いた長編小説が原作で北欧らしい背景を舞台にカールとアサドの二人の刑事が事件解決に奔走する犯罪捜査モノである。今回、メインで活躍する刑事はカールでこれまでアサドとコンビを組んでいた刑事とは違うのだがそれでも北欧らしい雰囲気の中で謎が謎を呼び二人で巨悪に向かっていく図式には変わりはない。

 

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冒頭カール刑事は容疑者を追い詰めるもののビルの上層階からその容疑者が転落してしまいカールは謹慎処分に、、そんな幕開けで今度はマルコの描写へ、。列車でデンマークの国境へ向かっているのだが警備の警察官に尋問を受け所持していたパスポートが別人のモノだったせいで身柄を拘束されてしまう。

そんな序章から今度は行方不明の外務省職員の妻が失踪人を申し出て来る。そんな色々な細い糸が最終的には太い線に繋がり全部が一つの事件に向かって進みだして行く、、そんなお話で此処でも意表を突く刑事捜査が展開される。

ぶっちゃけこれまですっと親しんでいる英国式の事件捜査とはかなり違うしキャラクターの個性だって違う、アメリカの刑事モノは直ぐにドカン、ズドーンで解決しちゃうがそれ程でもないにせよかと言ってイギリス風の展開ともチョイと違うのだ。

どっちが良いとは言えないが全体のプロットや演出に関してはやはり英国産にアドベンテイジを進呈したい。劇場用として制作さているハズだしそれなりに良くは出来ている。終盤意外な犯人が出て来て一捻りがあるがそれは想定内だった、。

配信料金が550円、それが高いかどうかだが同じ料金で”007”の最新版が見れるとなると、、こりゃ微妙だな。