”逃亡者”と聞いてドクター・キンブル=デイビット・ジャンセンとスラスラ出て来るのは後期高齢者、それがハリソン・フォードならシニア世代(?)、そして渡辺謙と出て来るのは俄然若い世代じゃなかろうか?
そんな事を思いながら見たのがテレビ朝日の特番で2020年に公開された”逃亡者”だった。前編、後編と二夜に渡り放映されたらしいがそんな事は知る由もない。昨晩だったかにリピート放映されたモノが録画されていたので2時間弱の前編に付き合ってしまった。もう内容は熟知しているがこんな場合はオリジナルのキャストを思い出しながら日本じゃ誰を配役しているのかが焦点だ。
オリジナルは1963年から4シーズンまでの間、夫々が30話の長丁場で結局120話も放送されていたらしい。ドクター・キンブルが無実の罪(奥さん殺し)で逃亡する羽目に、そして毎週色々なシチュエーションである時は人を助け、ある時は窮地に落ちる、、追手がすぐそばまで迫って来るのを毎週ドキドキしながら画面に釘付けになっていたものだ、。
”ローハイド、”ベン・ケーシー”や”拳銃無宿”等と並んで日本のテレビ界でもダントツの影響力があり視聴率だってもの凄いものだったと想像出来る。1993年に映画化された時はハリソン・フォードの当たり役となり追っかける側のジェラード保安官補をトミー・リー・ジョーンズが演じた。この時の連邦保安官役がはまり役で後年、スピンオフ作品として”追跡者”と言うジョーンズおじさんを主役に据えた作品もヒットした。
そんなデータが蓄積された後期高齢者の頭脳には前編はなかなか見応えがあったじゃないか?渡辺謙が山中を必死に逃げ惑う、、そして追うのは警視庁特別広域捜査班の班長、豊川悦司である。
映画版のジェラード保安官補もそうだったが犯罪捜査には徹底した強硬派、とことん犯人を追い詰める頭脳明晰さが売りで仲間には煙たがられる存在だ。前編の終盤ではやっと逃げる渡辺謙の足取りを掴みドローンで監視したりコンピューター技術を駆使した捜査方法はテレビ版は無論、映画版をも大きく進歩した最新技術戦法になっている。
後半はオレが忘れちまう前に放映してくれないと困るぞ。