”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

#好きな映画は その2

先日の”#好きな映画”の続編として今度は過去の映画歴から特出する作品群を、、もっともこのブログ名、”オールド・シネマ・パラダイス”からピックアップするとなるとそれに相応しく古き良き作品に行き着いてしまう。

まずモノクロ時代から選ぶと、”アラバマ物語”、”カサブランカ”、”地上より永遠に”等は間違いなく選んでしまう。そりゃ一連のチャップリン映画や”第三の男”、”市民ケーン”だって嫌いじゃないしハンフリー•ボガードだって外せないのだが、、これじゃオールド•モノクロ・パラダイスになってしまう。

そして好きなジャンル別になると”野のユリ”から”シベールの日曜日”、更には”情婦”、”死刑台のエレベーター”等のフランスの名作映画だって甲乙はつけられないしボクら素人がおこがましくてランキングなんて出来やしない。

まあ、個人的には一番多くの作品を劇場公開で見ていた時期となると1958年頃から1970年代辺りまでなのでどうしても思い入れのある作品はこの時期に満席の映画館で観た映画に集約されてしまう。

その筆頭は”ベン・ハー”じゃかなろうか?当時はシネラマとか70mm方式で上映される事が多く(映画観戦は何と言っても一番の娯楽だった)外国から入って来る作品は東宝系、松竹系、それにヨーロッパ系が多かった東和等の配給元がその殆どを牛耳っていた。

そして時代では、”アラビアのロレンス”、”西部開拓史”、”ウェスト・サイド物語”、”史上最大の作戦”、”大脱走”、”北京の55日”、”クレオパトラ”等はかなり印象深いものがある。ジャンル別に括ると5~7種類のジャンルに夫々ベストテンが出来るくらいに本数も多くなってしまうがこの時代にはまだ企画にもなっていなかったであろう映画がその後、ナンバーワンとして飛び出して来るのだ。

それが”ゴッドファーザー”でlからlllまで長い時間を掛けて作られている。最終章はどうにもならないのだがlとllはずば抜けた映画でこれが恐らく現在オレのナンバーワンかも知れない。

 

 

マリオ・プーゾが書き下ろした原作はマフィア一家の物語でコルリオーネと言うシシリーの島からアメリカへ移民した時にその出身地名を氏名とされた少年がメキメキと頭角を現しその道で大親分にのし上がって行く一家の叙事詩である。

裏社会の詳細を描いて当時のスクリーンじゃR-18指定にされても良い程の過激な描写が話題になり公開時は賛否両論あった。それが年月を経る程に評価が高まりフランシス・フォード・コッポラ監督は賞賛され続け今や伝説的な名匠である。

無論、それに異論がある訳じゃなしこの作品の多くのパーツ、演出、脚本、撮影、編集、音響、舞台設定から全演技陣まで全てが100%満足出来る数少ない映画だと思っている。これから先、コレを越すような映画が作られる事はあるんだろうか?あと10年(?)以内に作られないともうオレには関係ないかも知れないぞ。