”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

マーリーか四郎か & Me

”マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと”、、相変わらずセンスのない邦題だ。原題は単に”Marley & Me”何でそのままじゃ行けないんだろう、、日本の洋画鑑賞人口は確かにワカモノ寄りと偏っているから配給側もそれなりで若い人達が担当しているしそれなりの邦題にしなくちゃいかん、と言う説は判らないでもないが、、。

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この映画、09年の一月に公開されたが本国シアトルで一足先に見た娘2号に”あんまり面白くなかった、とうちゃんは見ない方がいいよ、、”と釘をさされていた。もう一年以上が経過したし大丈夫だと思ってタカをくくって見ちまった、、要はワンコが主人公、生後3週間くらいから多分子供の成長から見て10年程度の間、ワンコとの交流生活をコメディタッチに綴った映画である。そのマーリーはラブラドール、我が家にいた四郎はラブxボーダーコリーで色は全くと言って良い程似ている、そりゃ顔だってラブ顔だから似ている、、仕草やじゃれ方はもうそっくりだ、、。

四郎も最初我が家の一員になった時、階段の端っこをかじって千切り取ったり、オーストラリアの草原では派手に転げ周り何をしてるんだと見たら何と馬の落し物を身体になすり着けていたり、手抜き散歩で車の横を走らせたら何と前足が血だらけになったり、リードをフリほどいてサッカー場に走り込んだり、床にばら撒いたドライフードを腹ばいになって平らげたり、とそりゃもうそっくりそのままの場面が連続して描かれる、、、こりゃもうダメだ、、娘が”見るな”と言った言葉が重くのしかかる、、最後もマッタク現実社会と同じ状況、長年のかかりつけ獣医さんと我々に看取られて静かに眠るように逝ってしまった、、映画を見ている間は一人で良かった。

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そんなで映画自体はそっちのけ、我が家にはビデオがないので四郎の記録は写真でしか残っていない。でも映画がそっくりビデオ代わりになりマーリーに四郎の姿をダブらせてしまいすっかり想い出に浸ってしまった。こうして思い起こすと我が家では15年以上に渡って愛情一杯の生活を送って来た。晩年はついぞ叱った事もなかった、、映画と違うのは最後、庭に墓を建てずに灰にして壷に入っている事くらいか、、隣りには愛猫の壷も並んでいるのだがいまだにどうしようか決めかねている。