今FOXTVではクリント・イーストウッドの80歳を祝って古くはマカロニ・ウェスタンから順次放映されている。そのなかで原題を”In The Line Of Fire”、邦題は何て事ない”ザ・シークレット・サービス”、、、ナンか腑に落ちないな、、そりゃそうなんだがこんなタイトルじゃあったりまえ過ぎて食指がわかない、、。公開は93年なのでもう17年も昔の映画、当時映画館でも見たしレンタルビデオでも見たっけ、、。
原題を直訳すると”弾道線上に立つ”みたいな感じで大統領などの要人警護中、我が身を持って凶弾に対処し防ぐ、、と言う意味である。それを捻って”凶弾の身代わり”と勝手につけてみた。
JFK暗殺時に警護を勤めていた老練のイーストウッド、凶弾から大統領を守れなかったと言う過去を引きずっている。それが今度は大統領暗殺者にご指名を受け再度大統領を守る立場へ、、。もう60歳を越えた頃の主演限定作品だが監督はウルフガング・ピーターゼン、テンポ良く丁寧な作りで緊迫感もあり上々の映画である。共演はレネ・ルッソで暗殺者がジョン・マルコビッチ。動機はともかく自作の拳銃やその殺傷能力、試し撃ちと何やら”ジャッカルの日”を思い起こすくシーンもあるが色々な伏せんを経て一気にクライマックスへ、、。
最近の映画を見ているともう現実には”あり得なーい”だらけだがこれは一映画ファンを充分に納得させられる出来、と言うかアイデアで非常に現実的な構想だと感じた。最初見た時も同じように感じているので17年経過してもプロットは充分に生きているって事か。でもこれまで色々あったのでアメリカ大統領にはそんなに簡単には近づけないが、、。