”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

邦題は”第5惑星”、原題は”敵は己に”、、

不思議な映画を見ちまった、、、こんな映画の存在を知らなかったと言うのはやはりもう若くはないんだと実感させられた、、しかし待てよ制作年度は85年だからおっさんが知らないハズは、単にB級作品だったって事じゃないのか、、?
 
主演は結構好きなデニス・クエイド、、邦題としては抜群のセンスだった”オールド・ルーキー”の100マイルピッチャーです。見始めて若いな、、そりゃ無理もない24年も前の映画じゃないか、。その頃はオレだってアラン・ドロン顔負けだったんだ、で外はどりゃ降り、家内は不在、エリーはずっと外出中、電話も鳴らない、、、で暇にかまけて見始めたのがこれ、原題は”Enemy Mine”、最初”Enemy Line”かと思っちゃったんだが良くメガネをかけてみると”L”じゃなくて”M”じゃないか、、で戦争映画じゃないって事が判った。監督がピーター・ウルフガングだし共演がルイス・グーセットJr、、あの”愛と青春の日々”の鬼軍曹、、こりゃ見ない訳に行かない。
 
イメージ 1時は元禄、じゃない近い未来、地球を遠く離れて宇宙空間の基地でエイリアンと戦う日々を送る兵士たち、今日も出動要請で小型戦闘機で出撃、対峙した敵を打ち落としたかに見えたのが何処かの惑星に敵ともども不時着してしまう。そこからはかの三船御大とリー・マービン主演の”太平洋の地獄”みたいな展開を見せる。
 
要は太平洋の小島に流れ着いた日、米二人の言葉の通じない兵士二人が毎日の漂流生存競争を過ごすうちにホンワカと友情が芽生え、、という展開である。それを果てしない宇宙の星に置き換えて二人の生存競争が始まる、、この場合人間とエイリアンですが、、。言葉や習慣も違うのを何とか互いに学び合い、、でそのエイリアンがグーセットjrなんだがどうもメイクが凄くて本人を思い起こす事も出来ない、、よくこんな配役をOKしたなと言うのが見ている側の感想だが、、。
 
中盤はこの二人だけの展開、脚本が良いのでダレる事なく興味津々で結構ハマリながら見てしまった。そこからが問題が、何とこのエイリアン(ドラゴ星人と言うのだが)は両性種で死ぬ間際に子供を生んでしまう、そしてその異星人の子供を託されたダビッジ(デニス・クエイド)はその子を育てながらこの惑星で生きて行くのである、、。
 
時は流れて(それでもハナシの流れでは3年程度の年月)その子供にはサミスと名づけ”おじさん”と呼ばせてこの惑星で生活しているのだがある日地球から悪いヤツらがやって来る、、。そのドラゴ星人を奴隷に仕立てて重労働を課す人間たち、彼らに囚われたサミス、それを取り返すべく同じ人間に楯突くダビッジ、こうなって来るともう誰が悪くて悪くないのか、、、その辺がB級映画らしさが(映像が)満載でどっちを応援したものか、、でも結局捕らえられて奴隷の如く使われている小さなエイリアン君を応援するっきゃないだろう、、しかもグーセットJrの忘れ形見だし、、。で撃たれて死んだと思ったダビッジも無事で奴隷が如くエイリアンを使っていた悪いヤツらをやっつけてめでたしめでたし、、最後はドラゴ星人の子供、サミスを養子に迎えてThe End、、、不思議な映画だった、、結構最後までハマッて見ちゃいました。我が家の方は家内がお持ち帰りのピザを持ってご帰宅、、今夜の夕食と相成りました、、で此方もハッピーエンド、、。