”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”質屋”-”The Pawnbroker”(64年)

封切りされた時、劇場で見たのを最後に何と46年振りに見た事になる。重厚なまさにヘビー級の映画だ。主演がこの人ロッド・スタイガー、、25年生まれ。この映画ではオスカーの主演男優賞を受賞している。スチールを見るともう優に60歳はとっくに過ぎた感じだが計算するとこの当時は40前、以降すっかりこの人のファンになってしまった。
 
イメージ 1お話は戦時中、ユダヤ人と言うだけで捕虜収容所送りになり財産は勿論妻子もなくした主人公ソル、今はニューヨークの物騒な街中でしがない質屋をやっている。何も信じる事が出来ず頼りはお金だけ、辛い過去を背負って孤独な生活を送っている。時折収容所にいた時の記憶がフラッシュバックされるが良い事は何もない。雇っている若い助手にも厳しく接するし好意を寄せてくれる女性にも全くもって連れない、、この辺りの演技と言うか孤独感や焦燥感の表現はもう目をみはるものがある。
 
しかし待てよ、46年前に見たと言う事は、、、オレのお尻が未だ青い頃じゃないか、、しかも字幕なしで英語も全然判らない当時、どうしてあんなに感激したんだろう、、。今回はその展開もセリフも全部理解出来たしそりゃ感動の度合いは昔に比べりゃちと違うがそれでも重厚な映画を堪能出来た。
 
監督はあのシドニー・ルメット、”12人の怒れる男”やショーン・コネリー主演の”丘”(The Hill)、”グループ”など社会派も含めかなり硬派な映画を撮っている。
 
映画自体は特筆する出来事もなくひたすら彼の孤独感を表現することで淡々と進んでいく。最後までソルは妥協することなく我が道を行くのだがそれには誰の援助も支援も必要ない、、60年代前半のニューヨークを舞台に何処までも彼の孤独が支配する世界があるだけだ、、。
 
イメージ 2
← これは50年代、マッチョマンだった頃でアメリカの農夫とか頑固一徹な開拓者をやらしたら右に出る人はいなかった。残念ながら現役のまま2002年に亡くなってしまった。”夜の大捜査線”ではシドニー・ポワチエを向こうに回して田舎の保安官を演じた。”Call Me Mr. Tibbs”は有名な台詞でそれを言わされた張本人である。 ”質屋”の翌々年、”ドクトル・ジバゴ”では存在感あるカマロフスキ役でジュリー・クリスティーをさらって行った、、。
 
イメージ 3これは晩年の映像だがそれでももう10年くらい前じゃなかろうか、、。
 
イメージとしてはアクの強い個性派、しかも悪役っぽい役どころが多かった気がする、、。実生活では結婚離婚を5回も繰り返した、クレア・ブルームは二人目の奥さん。伝記を見ると何と10年毎に結婚している、、羨ましいな、、10年毎に新婚生活かぁ、、、やっぱり先立つもんがないと出来るもんじゃないか、?役柄と同じで結構ワルなオヤジだったんだ、、じゃオレには真似は出来ない、ナットクだ。