”オールド・シネマ・パラダイス”、、時々新作も

長年”映画と愛猫とオーストラリア”だったが札幌へ軟着陸し愛猫も亡くしこの新タイトルで心機一転だ。

”シャレード” VS ”アラベスク”

此方は”シャレード”のオープニングタイトル。そして下は”アラベスク”の同じオープニング、、。
 
この時代は007もそうだったがタイトルソングを背景に幾何学模様や混乱、推理の内容を表すようなシークエンスを使った手法が多かった。正攻法でタイトル主演者、共演者、、、と続き、さあ始まりますよと言う感じでプロローグから入って行った。
 
 
 
 
 
制作は63年対66年で監督は同じスタンレー・ドーネン、かの”雨に唄えば”でジーン・ケリーと共同監督を務めた事でも有名である。
 
まあ同じ監督で制作には3年の差がある、しかし一方は大ヒットを飛ばしたロマンチックミステリー、その柳の下を狙ったのがコチラ、そこで双方を比較してみると、、、。
 
オードリー・ヘップバーンケーリー・グラント、対する此方はソフィア・ローレングレゴリー・ペック監督は同じ人で音楽担当も同じヘンリー・マンシーニ、、脚本もピーター・ストーンで同じ人が担当、そりゃ内容も似てくる、まるでパート1と2でシリーズみたいなもんだ、、。ところがだ昨晩見た”アラベスク”、プロットも良いしロマチックコメディ風でミステリアス、、謎解きでよいのだがイマイチ踏み込めない、、そりゃオードリーVSソフィアってだけで個人的には”貧乳”VS”爆乳”、オードリーに対して例えが失礼だ、、に違いはないし勿論豊満なほうがお好きな紳士は多いとは思うのだが、、、何か展開が違うんだな、、。
 
お二人ともヨーロッパ出身と言っても違わない女優さんだし夫々の撮影時、オードリーは34歳、ソフィアは32歳と絶頂期である。男優はケーリー・グラント59歳VSグレゴリー・ペック50歳なのだが男優さんの魅力では甲乙つけ難い、、しかし映画の魅力と言う点ではもう圧倒的に”シャレード”の勝ちであるように思うのだが、、現にこの”アラベスク”ウン十年振りなのに不覚にも途中で寝ちまったよ、、、。”シャレード”はもう5-6回は確実に見ているが寝たことはないし、、、どうもヘンリー・マンシーニの音楽にもよるところ大だが軍配は明らかである。
 
これは続編は上手く行かないと言う類なのか、ソフィア・ローレンだって品格があって英語も抜群(どうも吹き替えじゃないかな、、)グレゴリー・ペック博士を引っ張りまわし、自分の素性も推理させるだけでちっとも明らかにしないしロンドンを背景に抜群の魅力を発揮しているのだが、、、オードリーとパリの背景には太刀打ち出来なかったって事でハイ The End、、起きたら終わってた、、、。、