この二人、孫と祖母と言っても良いくらいに離れている。クラウディア・カルディナーレが当時36歳で人気絶頂時に生まれたのがペネロペ、、そして彼女が今36歳でやはり一番輝いている。イタリアとスペインと遠く離れているがこの二人、時を越えて実が声が似ている。どちらも美声ではない、むしろどこか引っ掛かったようなガラ声だがそれが又、魅力。特にイタリア語、スペイン語を喋るにはとっても馴染む、、と感じるのはおっさんだけか?
フランスにはBB、ハリウッドにはMM、イタリアにはCCありと言わしめ役名も同じクラウディアでフェリーニ監督の”8 1/2”に出演、その後”ピンク・パンサー”でハリウッド・デビューしたのだが、、水が合わなかったのか英語力だったのかすぐにイタリアへ帰ってしまい残念ながらアメリカのファンの前からは姿を消してしまった。
日本では引き続き大人気で”ブーベの恋人”ではジョージ・チャキリスを相手に、”名誉と栄光のためでなく”ではアラン・ドロンとも共演している。
そして此方が今一番輝いているペネロペ嬢、36歳である。この人には何と言っても現在ペドロ・アルモドバル監督が後ろ盾に付いているし主演作も立て続けに秀作だ。
個人的には代表作が3本、”オールアバウトマザー”、”ボルベール(帰郷)”、そして”抱擁のかけら”だと思うのだが、、。
昨晩その”抱擁のかけら”を見たのだが盲目の脚本家の話、彼女の魅力もあって最後まで引き込まれた。映画はフラッシュバックするので字幕を読みながらスペイン語を聞きながらついていくのはちょっとしんどかったが何故15年前は巨匠と言われた監督が視力を失い又、最愛の人をも失ってしまったのか、、その顛末をこんがらがった紐を解くように丁寧に描いた秀作である。
”ボルベール(帰郷)”ではギターをバックに主題歌を歌うシーンがあるのだが、、あれには負けるがペネロペ嬢会心の演技である。
これが公開時のポスターだが立て続けに秀作3本に主演しているPC嬢がCC嬢を数歩リードしているかな、、。
2011年公開は”パイレーツ・オブ・カリビアン”だけだが現在”それでも恋するバルセロナ”(08年)で共演したハビエル君と結婚し妊娠中、早く復帰してまたアルモドバル監督とのコンビ作を見せて欲しい、、。