昨日までは地震後の津波の様子、震災の写真が一面に出ていたが今朝は一転して関心ごとは”放射能漏れ”に移った。オーストラリアには原子力発電がない事もあり他国の状況にはとても関心が高い。日本の22倍以上ある国土に住む国民は2,100万人と此方は日本の六分の一である。従って原子力パワーを確保するより一般家庭ではソーラーなどの運用が手軽で都市ガスだって限られた地区にしか配管されていない。
これはブリスベン市で発行されている”クリエー・メール”と言う新聞の一面だが他の有力な新聞社も同じような紙面構成でテレビでも朝からひっきりなしに報道されている。確かに動画映像はNHKや他の民放から入手したものが多いのだがリポーターはちゃんとチームを組んで現地へ入り実際に被災地を回って取材している。場合によっては日本の放送局が入手し報道するものより鋭く突っ込んだ内容があったりで特にこの”放射能”に関しては諸外国の専門家の意見を交え日本の放送局より内容も濃いし迅速なリポートである。
被災地の方達への義捐金寄付などもクレジットカード決済が出来るし日本よりよほど手軽に支援を受け付けてくれる。試しに日本の銀行経由やYahooなどからもやってみたが銀行のオンライン業務が停止中だとか、今度は指定口座へ振り込むとかで日本の場合は手軽にインターネット経由では出来ない仕組みに気が付いた。日赤にしてもしかり、、ちゃんと振込先口座を確認して振込用紙を使うとか、、今時そんな悠長な事でよいのだろうか、、。そりゃどさくさに紛れて悪さをする輩がいるのは判るが折角の善意も途中に幾つとなくハードルがあるとやる気が失せてしまう。
シーズン最後のスキーを楽しもうと北海道へ行っていたオーストラリア人観光客が一斉に帰国して来ている。又、仙台で英語教師をしていた人も成田までクルマを走らせやっと成田発の飛行機に間に合ったなどと報道され地震に遭遇した事のないオージーたちは一様にその恐怖の瞬間を引きつった顔で話している。此方の外務省でも遂に日本への渡航は差し控えるようにと通達を出した事もあり今後渡航者は激減するだろう。我々ニュージーランドの大災害がまだ鮮明なうちは当分日本の状況からも目が離せない。
しかし海外からこの状況を見ていると日本の諸官庁を始め政府首脳はこんな場合の対策が非常に”まだるっこい”、、記者会見でも原稿の棒読みだしその内容たるや国会の審議じゃあるまいし、、一体何を言わんとしているのか訳が判らない、。昨日の首相談話もありゃ同時通訳泣かせだ、、、日本語でも何が何だか判らないのを英語にしたら通訳だって余計に困る。何とか悪戦苦闘して要約していたが今度はそれを日本語にすると、ナンだ数行で終わるような内容じゃないか、、こんな緊急時にそんな事でよいのだろうか、、。